ミュージック・ペンクラブ・ジャパン
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Popular Review

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LIVE Review

SHINJUKU LOFT 50th ANNIVERSARY "SHINJUKU INSTRUMENTAL GROOVE" Supported by Playwright & TOKYO INSTRUMENTAL FESTIVAL

7月2日 新宿ロフト

 新宿ロフトが50周年を迎えた。旧店舗のことは先輩音楽ファンから伝え聞くにとどまるが、1999年に移転後は思いつくだけでも、ばちかぶり、BELLRING少女ハートなどいろいろ見てきた。が、インスト中心のステージをここで体験するのはことさら新鮮だ。メインステージではPOLYPLUS、JABBERLOOP、数歩移動すればたどりつけるサブステージではSYS、木村イオリ、MCNIが猛烈な熱演を展開。なかでも井上司(fox capture plan / THE JUNEJULYAUGUST)、長島涼平(the telephones / フレンズ)、中村和彦(9mm Parabellum Bullet)による2エレクトリック・ベース+ドラムスの3人組“SYS”の疾走感と破壊力は抜群で、今後どんどんライヴ活動を増やしてほしいと思わずにはいられなかった。メインステージのトリをとったのは、“Solitary Circus and The Big Top feat. 山崎円城 (F.I.B JOURNAL), tatsu (LÄ-PPISCH), 外池満広 (The Minimalize) ”。青木ケイタ(個人的にはブラッデスト・サキソフォンでの演奏も印象深い)がバリトン・サックスの重低音をこれでもかと唸らせ、山崎の肉声と言葉がそれに絡んでいく。ガチガチのインスト縛りにしない柔軟なプログラミングも、このイベントを奥の深いものにしていた。(原田和典)

MOVIE Review

映画『ケルト・ユートピア』

(監督:デニス・ハーヴェイ、ラース・ローヴェン 8月22日よりユーロスペースほか全国順次公開)

 たしかに、ひとつの島なのだ。それが北と南に分断されるのはどんな気持ちか。植民地とされていた時代があるとは、どういうことなのか。いろいろと考えさせられながら見た。だが、音楽の花が枯れることはない。2025年に制作されたこの映画は、フォーク・リヴァイヴァルと呼ばれる動きにもスポットを当てた内容。当然ながら彼ら気鋭のミュージシャンは「祖父母の時代のそれ」をそっくりそのまま再現するのが不可能であることも、たいして意味のあることではないことも知っている。R&B、ヒップホップ、パンクなどからも影響を受け、自身の「フォーク」に取り入れてきた彼らのアティチュードは実に骨太だ。フィーチャーされる音楽家は、ロックダウン中に自宅を改造したパブ(ここがいかにもアイルランドという感じで良い)からの配信ライヴでも話題を呼んだザ・メリー・ワロパーズ、アフリカの血を引くふたりによるネオ・ソウル路線のネグロ・インパクト、英国のマーキュリー・プライズにノミネートされたランクム、ランクムのメンバーも含むプア・クリーチャー、ベテランのジンクス・レノンなど。“ギターと歌の他に何が必要だろう”といわんばかりに、レス・イズ・モア的パフォーマンスをするジンクスの雄姿にも惹かれた。(原田和典)

プロデューサー: エリン・リレマン・エリクソン
出演:ザ・マリー・ワロパーズ、ランクム、ザ・デッドリアンズ 他
2025年/90分/スウェーデン、アイルランド/アイルランド語、英語
原題: Útóipe Cheilteach 英題: Celtic Utopia
配給:ユーロスペース

2026年8月22日(土)ユーロスペースほか全国順次公開

写真:© MDEMC & SVERIGES TELEVISION SVT 2025

MOVIE Review

映画『ベイ・シティ・ローラーズ ウッディ・ウッドが語る真実』

(監督:パコ・ヒーローズ 9月25日よりよりキノシネマ新宿、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開)

 アイドル性ということではザ・ビートルズやザ・タイガースをも凌駕していたかもしれない。それがベイ・シティ・ローラーズだ。レペゼンはスコットランド、前史を含めると結構長いキャリアを持っているバンドなのだが、この作品の主人公であるスチュアート・ウッディ・ウッドは1974年に参加した。映画は2007年に制作されているので、その時点からの回顧録ということになる。ローラーズ加入前のこと、アイドル人気下降以降の動き、プロデューサーとしての成功、自らのレーベルThe Music Kitchenを作るまでの軌跡もバランスよく描かれており、つまりはウッディの音楽愛がひしひしと伝わってくるのである。「レスリー・マッコーエンとは二度と交わることがないだろうね」的な発言もあるのだが、ウッディとレスリーとアラン・ロングミュアーは2015年に再会ライヴを行なっており、映画製作以降の動向を知っていると“なんだかんだいってもやっぱり縁が切れることはないんだな”とも思わされた。(原田和典)

出演:スチュアート・ウッディ・ウッド、アラン・ロングミュアー(アーカイブ)、デレク・ロングミュアー(アーカイブ)、エリック・フォークナー(アーカイブ)、レスリー・マッコーエン(アーカイブ)、タム・ペイトン(アーカイブ)
2007年/67分/イギリス/英語
原題:Rollercoaster: The Story of Bay City Roller Stuart 'Woody' Wood"
字幕監修:山本さゆり
配給:NEGA

2026年9月25日(金)キノシネマ新宿、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

写真:©2007 The Music Kitchen Ltd