ミュージック・ペンクラブ・ジャパン
ミュージック・ペンクラブ・ジャパン

Audio Review

- 最新号 -

PRODUCT Review

OMEGA100、OMEGA100 RIAA、OMEGA100 CARBON

フューレンコーディネートが満を持して導入のフランス製レコードプレーヤー

OMEGA 100 Carbon Black ¥113,190(Yahoo!調べ)

 アナログリバイバルに衰える気配はなく、十万円前後のプレーヤーが内外から相次いで登場しているが、魅力的な製品がフランスから現れた。今回紹介するエリプソンのオメガターンテーブルである。日本で発売されるのが、OMEGA100、OMEGA100 RIAA、OMEGA100 CARBONの3機種、前2機種はシャーシがブラック、ホワイト、レッド三色から選べ、OMEGA100CARBONはカーボンのみとなる。カーボン製ストレートアームに、前2機種にはオルトフォンOM10、CARBONには同2MRedが出荷時装着済だ。OMEGA100RIAAは名の通りフォノイコライザーを内蔵、MC型カートリッジが装着出来る昇圧機能を持ち、シャーシ背面のプッシュスイッチでMM/MCを切り替える利便性の高い設計。
 コンベンショナルなベルトドライブ方式だが、搭載された制御技術に注目したい。オメガシリーズは全世界共通仕様(100-240v/50-60Hz)で、AVF(Anyvoltage,any frequency)技術で電源電圧と周波数の差異に対応するが、回転精度の厳密化のために、DDS(Direct Digital Synthesis)と命名されたデジタル直接合成発振器で正弦波を生成し、モーターを制御する。ASC(Auto-speed control)のデジタルスロープによる自動速度制御でベルトのスリップロスを回避し回転速度の安定化を行う。この価格帯で78rpm にまで対応するのも要注目だ。
 カーボンチューブ製ストレートアームは、OTT〜環状トーションバートーンアームと命名された独自方式。環状部内部のトーションバーがアンチスケーティングの調整機能を兼ねている。なお正確な針圧調整には針圧計が必要。
 オメガシリーズは仏ワインの聖地ブルゴーニュ地方のサン・ファルジョーで生産される。パーツ類の80%もフランス製。外国生産に適さないアナログプレーヤーの特殊性もあるが、作っているのは音楽製品、といういい意味でフランスらしい矜恃が感じられる。
(大橋伸太郎)