エンターテインメント世界、特に、歌手の世界では、この「宝くじ」状態が突如としてやって来る。勿論違うのは、棚からぼたもち式ではなく、その歌手の実力があって、認められその曲が突如として世界的な大ヒットとなり、目的の受賞までして、ミリオン族に変わるのである。マドンナが、「Like A Virgin」1曲で、世界のスターになったし、現在は、レディ・ガガ等がその典型である。
エイミー・ワインハウスは、2008年の第50回グラミー賞で、5部門で受賞して世間を驚かした。受賞曲は「Rehab」と云い、アルコール中毒のリハビリ中に創った体験を歌った曲で、なんと、グラミー賞にもアメリカ入国が認められなかったいわくつきで、当時話題を呼んだ。その2006年のアルバム「Back To Black」は、リバイバルミリオンヒットになる。しかし、エイミーの歌声は、ソウルフルで、ビリー・ホリディを彷彿させる、ハスキーヴォイスに魅力があった。久しぶりに出た個性派の歌手だった。