「Blue & Lonesome」の後、ミックが出した久しぶりのシングルだ。そのタイトルは「GOTTA GET A GRIP」と強烈な曲だ。「世界は混乱してる 愚か者と道化が仕切っている。誰も本音は語らない そして混乱状態のまま街を牛耳っている....」そんな奴らを支配するんだ。2曲目は「ENGLAND LOST」イングランドは負けた消えたと、何か両曲ともミックが現世に怒りをぶつけてる。リリックスもそのロックのリズムもハードで激しい。
★ローリング・ストーンズが現在ヨーロッパ公演中。
「No Filter Tour」と銘打ったヨーロッパ12都市13公演が、9/9のハンブルグからはじまった。ドイツ-オーストリア-スイス-イタリー-スペイン-オランダ-デンマーク-スエーデン-10/22フランスパリへと続く。ミックは「慣れ親しんだ場所、やったことのない場所へ行けることに興奮してる」と語っている。メンバーのギターのロン・ウッドがガンの手術後なので心配だ。観客へはヨーロッパを荒らしているテロへのガードが徹底して厳しかったようだ。テロに巻き込まれないことを祈る。しかし平均70代となったのローリング・ストーンズが現役で健在なのは素晴らしい。(Photo by “The Rolling Stones”HP)
50席ほどの会場に用意されたグランド・ピアノに向かってゆっくりと弾き始める。静まり返った部屋に透明感のある音色が響き、独創的なタッチが精錬されたインプロビゼーションの世界へと誘ってくれる。丁寧に曲の解説を加えながら、3つのオリジナル曲を聞かせてくれた。最後にホーギー・カーマイケルの佳曲「When love goes wrong」をスインギーなタッチを取り入れながら聴かせ、ソロ演奏を締めくくった。
演奏を堪能した後は、オーストラリア・ワインと軽食を楽しみながら大使夫妻、グラボウスキー氏そして招待客と歓談しながらのひとときがあった。大使館関係者、音楽家、東京JAZZ関係者とともに鈴木道子会長をはじめとするMPCJ会員の姿も見受けられた。来年にはオーストラリア政府が主催する文化の祭典「Australia Now 2018」が日本各地で開催される。どのような音楽文化に出会うことができるのか、我々ミュージック・ペンクラブ・ジャパンとしても今から期待したい。