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「ベートーヴェン:交響曲全9曲、プロメテウスの創造物序曲、コリオラン序曲、エグモント序曲」/ロジャー・ノリントン指揮、ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ」(ワーナーミュージック・ジャパン、ワーナー・クラシックス/WPCS-23110〜23115〈1枚単位で分売〉)
ピリオド楽器オーケストラ、「ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ」の創設者ロジャー・ノリントンが1986~88にかけてアビーロード・スタジオでセッション録音したベートーヴェンの交響曲全曲と序曲3曲の再発CDである。ノリントンの演奏は一言で言って完全に無駄を排除しベートーヴェンの爽快な美しさを感じさせてくれる。普通この速いテンポだとベートーヴェンにとって必要な重厚さが飛んでしまうのだろうが、ノリントンの演奏ではその残っている重厚さが演奏のバックボーンになっている。それに加えてピアニッシモを非常に大切に扱い素晴らしいコントラストを作り出している。そしてノリントンは曲の性格をより的確に把握し、彼の持っている表現力をどの曲に対しても十二分に発揮していることは見事としか言いようがない。それにしてもこのオーケストラのアンサンブルは素晴らしい。
なお、6枚のCDはすべて1枚ずつ分売するので、各CD毎の収録曲を記載しておこう。
WPCS-23110(第1&6番)、23111(第2&8番)、23112(第3番&プロメテウス)、23113(第4&5番)、23114(第7番&コリオラン、エグモント)、12115(第9番)
(廣兼 正明)
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