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「エアロスミス ロックス・ドニントン 2014」(ワーズレコーズ)
2014年英ドニントン・ロックフェスのコンサートライブ。冒頭楽屋を闊歩する半裸の女達が映し出されたのに嫌な予感がしたが、終始過剰な演出なしのストレートで外連味のないステージであった。
エアロスミスは長いヒストリーで活動休止は幾度もあったが、正式に解散したことの一度もない最長不倒バンド。ザ・ローリング・ストーンズにしばしば比較されるが、リードヴォーカルの下品なアクション(失礼!)と出で立ちが似ているだけで音楽は全く別物。退廃臭のないカラリと陽性のロックンロールだ。ブルースが生んだロックでなくロックから生まれたロックといえるだろう。
コンサートに詰めかけたイギリスの聴衆は意外にもオジサン、オバサン達でなく若い世代が中心。若返りが出来ているのはエアロスミス=ロックの一ジャンルの証左。
音声はリニアPCMとDTS-HDマスターオーディオの二種でいずれもステレオ、16bit/48kHzに止まり音質はそれなり。プロロジック処理のサラウンドで聞くことを薦める。(大橋伸太郎) |