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「ナイト・レンジャー」10月5日 渋谷公会堂
80年代を代表するバンド ナイト・レンジャーのライヴは、「タッチ・オブ・マッドネス」でノリノリに始まり、百戦錬磨のブラッド・ギルスは、玩具の様に例のカスタム・ストラトを操り、面白い様にアーム・プレイをキメまくる。リズム隊の二人ジャック・ブレイズ(B,Vo)とケリー・ケイギー(Ds,Vo)が、ツイン・ヴォーカルである為、歌っている最中はリズムが単調になる等はあるが、そんな事はお構いなく代表曲で軽快に疾走する。ユニークだったのは、新ギタリストのジョエル・ホークストラが、エイト・フィンガー奏法を無理にキメ様としていた点である。アンコールの「ペニー」、「シスター・クリスチャン」、「ロック・イン・アメリカ」まで、怒涛のライヴは観客の歓喜の渦の中終了した。何はともあれ、80年代のロックは、ノリが良くて、キャッチーなフレーズで、ハードなロックンロールとメロディアスなロッカ・バラードで決まり。ワンパターンと言えばそれまでだが、華やかなバブル期の産業ロックは、カッコ良ければ良いのです、と言うかカッコイイ!!!(上田 和秀)
写真:Hiroyuki Yoshihama
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