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「ソウルガールズ」(ポニーキャニオンPCXP50232)
オーストラリアのアボリジニ居住地に暮らす三人姉妹。歌うことが好きで従妹を誘いカントリー音楽のユニットを結成してのど自慢コンテストに出場したものの、白豪主義の人種偏見が彼女達に立ちふさがり落選してしまう。それに憤激したR&B狂いのミュージシャン崩れの男が音楽コーチとマネジャーを買って出てオーティスやサム&デイブの素晴らしさを叩き込む。時あたかもヴェトナム戦争最盛期。慰問先で受ければ次は米アポロシアターでデビュー!?という美味い話が舞い込み、ガールズグループ「サファイアズ」と命名しサイゴンへ向かったが…。
実在したアボリジニ初のR&Bガールズグループの物語。彼女たちの子供らが製作したのだそう。いい話だが何分サファイアズ自身のヒット曲がないつまりサクセスストーリーになっていないのが致命的なドリガー田舎版である。
サファイアズ自身のヒット曲でないから今一つ盛り上がらないが、1960年代のR&B名曲が多く使われている。ステージシーンの歌も巧く歪みなく高音質で収録されている。音声はDTS-HDマスターオーディオ5.1(英語)とステレオ(日本語)の二種。(大橋伸太郎) |