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第28回ミュージック・ペンクラブ音楽賞受賞者と来賓各位のことば
さる四月二十日、2015年度(第28回)ミュージック・ペンクラブ音楽賞授賞式が文京シビックセンター・スカイホールにて行われ、クラシック、ポピュラー、オーディオ三部門の受賞者が一同に会し喜びを分かち合った。ここでは当日会場での受賞者と来賓各位のスピーチをお伝えする。
●クラシック部門
独奏・独唱部門
「小山実稚恵(ピアノ)」
小山実稚恵 様
心から嬉しく思いますし、本当に光栄だなぁという思いで一杯です。30年間演奏活動をしてきた節目の年、盛岡生まれで仙台育ちの私にとって、東日本大震災は何か気持ちに影響がありました。音楽という形の無いものを演奏している私にとって、こういう賞は背中
を押して貰えるものです。この賞に恥じないように力足らずではありますが、頑張って参りますので、よろしくお願い致します。そして本当にありがとうございました。
室内楽・合唱部門
「アントネッロ(古楽アンサンブル)」
濱田芳通
様
私共は大変にマニアックな演奏をしておりますもので、こういった賞を戴けることは有り得ないことで、有り難く思っております。私共は中世、13世紀、14世紀頃の音楽を演奏しております。音楽の歴史の中でも最も古い時代の音楽です。本日は僭越ながら後で演奏をさせて戴きます。本当にありがとうございました。
オペラ・オーケストラ部門
「公益財団法人 札幌交響楽団」
総務・営業部次長 中川広一 様
私共は創立55周年を迎えたこの年に、このような有名な賞を受賞することが出来まして、大変光栄に思っております。私達は、音楽が夢・希望・感動を与えることが出来ると思い、北海道内はもとより、国内、国外で、年間120回の演奏会を行っております。また、ワークショップ、楽器講習会なども年間50回、行っております。この度、このような素晴らしい賞を戴きましたミュージック・ペンクラブ・ジャパン様に御礼を申し上げると共に、皆さまに御礼申し上げます。どうもありがとうございました。
現代音楽部門
「公益財団法人 サントリー芸術財団」
代表理事 堤 剛 様
この度は、私共の永年に渡ります活動に、大変に高い評価を戴きまして、とても嬉しく思っております。現代音楽活動は、今という時全体に力を与え、国内外でも情報を発信し、繋いで行けると考えております。お陰さまで、聴衆の方も毎年増えており、今後とも、益々充実した事業を続けて行きたいと思っております。引き続き、ご支援とご指導を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。今回は、誠にありがとうございました。
研究・評論部門
千葉優子・著「箏を友として 評伝 宮城道雄<人・音楽・時代>」
(株式会社アルテス・パブリッシング)
千葉優子 様
今日は、このような素晴らしい賞を戴きましたこと、とても嬉しく有り難く思っております。この本の場合は、宮城道雄という人の人生が大変波乱に満ちていて、そのドラマティックな人生をまず読んで戴きたい。それと同時に、最新の研究成果も著したい。大変、欲張った思いで書きました。ですから、読み易くコンパクトにするというところでどれだけ削ぎ落として、それをどうやってフォローするか凄く苦労致しまして、それを、こういった音楽の専門家、それも、執筆のプロの方々に評価して戴くのは本当に嬉しく、有り難く思っております。
(株)アルテス・パブリッシング 代表取締役 木村元 様
私共は、2007年に創業しましてから、音楽を愛する人の為の出版社を標榜致しまして、今年で10年目に入りますと言っているのですが、そういうタイミングでとても光栄な賞に与ることが出来まして、とても喜んでおります。千葉さんとは、四半世紀程のお付き合いになります。音楽を言葉にすること、それから文字にすること、音楽に付いて考え続けて行くことということが、とても重要なことだと思っております。日々、そういったことに精進され、心血を注いでおられる皆様に、こういった形で評価して戴けたことは、私共にとってとても心強い応援だと思っております。今日は本当にありがとうございました。
特別賞
「皆川達夫」
皆川達夫 様
私は、喋るのが好きでありまして、一度喋り始めると、朝の8時5分から、翌朝まで喋り続ける。今日は、手短に申し上げます。まず、過分な表彰を頂戴し誠に光栄に存じます。関係された総ての方々に、篤く御礼申し上げます。ありがとうございました。最近、私は非常に心配していることがあります。まず大学で理学部教育に重点を置き文科系の力を割くという傾向です。これはとんでもないことでありまして、一つの国の文化、特に我々が関係している、この音楽に関る重大なことでありまして、私は心配でならない。更に、テレビに於ける言論の自由を、拘束しようとする動きも見えて来た。ちょうど戦争中の少年時代の私に、段々、色々な動きが出て来たのを共通するものを感じ非常に心配しております。これは、音楽の言論に関るペンクラブにも非常に重大なことでございます。是非とも、実りあるご活躍を希望致します。本日は誠にありがとうございました。
●ポピュラー部門
録音・録画作品賞(日本人アーティスト)
寺井尚子「ホット・ジャズ」
(ユニバーサルミュージック合同会社)
寺井尚子 様
この度は、ミュージック・ペンクラブ音楽賞ありがとうございます。音楽を奏でる上で、大切な「音」というのが、このように評価して戴けることは大変嬉しく思います。これまで私を支えて下さいました、スタッフの皆さん、それからレコード会社さん、プロデューサーの方、そして作品を待ってくれているお客さま、総ての方に感謝を申し上げたいと思います。本当にどうもありがとうございました。
ユニバーサルミュージック合同会社 クラシック 阿部香 様
寺井さんはジャズ・ヴァイオリニストとしてご活躍なさっていまして、EMIミュージックがユニバーサルと一緒になったのは3年前ですが、そこからご一緒させて戴いております。今回このような賞を戴きまして、大変嬉しく思っております。アルバムというものは、アーティストの皆さんの素晴らしい演奏があってこそのものだと思っております。これからも、寺井さんは素晴らしい音楽をより多くの人に届けたいと思っておりますので、これからもよろしくお願い致します。本日はありがとうございました。
録音・録画作品賞 (外国人アーティスト)
キース・リチャーズ「クロスアイド・ハート」
(ユニバーサルミュージック合同会社)
ユニバーサルミュージック合同会社 制作本部制作一部 落合隆 様
中々、日本のレコード会社で制作を担当しておりましても、キース・リチャード本人と連絡を直接取るということは難しいのですが間違い無くキースも彼のスタッフも、凄く喜ぶと思います。きちんとこちらの賞と楯も、キースに贈りたいと思っております。本当に今日はありがとうございました。
コンサート・パフォーマンス賞(日本人アーティスト)
「小曽根真」(通年でのコンサート活動)
小曽根真 様
非常に光栄な賞を戴いて幸せです。最近はジャズを越えていろんな音楽を演奏させて戴くことが増えて来ましたが、特にジャズの場合、自分の曲を作曲したり自分のスタイルを創っていくということが非常に大事な音楽でありまして、それに当って、この10数年、クラシックの音楽を演奏させて戴くということが自分に取って栄養になったと思っております。そんな中、真っ暗な中で手探りで演奏を始めたクラシックの世界で小山さん始め、札幌交響楽団の皆さん、堤先生、多くのクラシックの音楽家の方から励まして戴き、木に登っていろんな音楽を演奏させて戴きました。
勿論ジャズ界でも、寺井さん始め仲間達に一杯刺激を戴いて、今日の私があると思っています。僕は、8年くらい前のことですね、ひょんなことから、クラシックのエージェントと一緒にお仕事をさせて戴くことになりましたけども、今日も来ている梶本の岡本氏という私のマネージャー、次から次へハードルの高いことばっかり持って来られて非常に困っていながら、幸せな人生を最近過しております。それがこんな形で表彰して戴いたということは、非常に嬉しく思っております。そして、幸せなことに、普段こういう話をする時にいつもいないこの人生、私を生み落してくれました母親が今日は来ております。本当にありがとうございました。
コンサート・パフォーマンス賞(外国人アーティスト)
エルトン・ジョン「ELTON JOHN AND HIS BAND」(11/18横浜アリーナ)
株式会社ウドー音楽事務所 常務取締役 中川通孝 様
この度は、数ある外国人アーティストのパフォーマンスがある中、エルトン・ジョンを選んで戴き、本当にありがとうございます。前回、2007年の来日が独りだけでありましたので、今回は実に14年振りの、バンドとしての来日が実現しました。今回は名曲、ヒット曲のオンパレードで、昔からのバンドメンバーであります、ドラマーのナイジェル・オルソン達を従えて圧巻のパフォーマンスで、観ているこちらが満足するような、出し惜しみの無い演奏だったと思います。本人は横浜アリーナが終った後、すぐに羽田からプライヴェート・ジェットで帰ってしまいましたが、帰り際に「次回はフェアウェル・ツアーで戻って来るよ」と言っておりましたので、その「フェアウェル」というのは残念ではあるのですが、次はあまり時を空けずに戻って来てくれると思っております。本日はありがとうございました。
ブライテスト・ホープ賞
「石若駿」
代理 株式会社ディスクユニオン 坂本涼子 様
石若駿のCD制作を担当させて戴いております、ディスクユニオンの坂本と申します。本日は、本人が大阪ツアーに出てしまいました関係で、来られず申し訳ございません。本人は、今日この日を大変に楽しみにしておりました。2015年度というのは、石若駿に取って大変に大きな転機となった年で、まず3月には東京藝術大学を卒業して、社会人ミュージシャンとしての第一歩を踏み出したということ、年末にリーダーとして踏み出した初リリース作が1年足らずで評価して戴いたこと、大変にありがたく思っております。2016年もご指導、ご鞭撻をよろしくお願い致します。彼はまだ23歳なのですが、10代の頃からフォローして戴いておりましたミュージック・ペンクラブの会員の皆さま、先輩ミュージシャンの皆さま、お客さま、皆さまに、この場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございます。
企画・著作出版物賞
小川隆夫・著「証言で綴る日本のジャズ」
(株式会社ダンク)
小川隆夫 様
(写真左)
いつも思うのですが、本というのは一人では出せないのですね。特に今回は、30人弱の日本を代表するミュージシャン、関係者の方々にお話を伺って、本を書くことが出来ました。勿論、そういう方の力が大きいのと、出版社の方々、編集者、そういう皆さんの力添えでこの本が出たので、決して僕一人のものだとは思っていません。これからも、こういう素晴らしい賞を戴いたので、この賞に恥じない、ものを書いていけたら良いなと思っています。ありがとうございました。
株式会社ダンク 代表取締役会長 井上弘治 様
(写真右)
今回は貴重な賞を戴きましてありがとうございました。この本を読まれた方は多分少ないと思いますが、500ページくらいある厚い本ですが、正に奇跡の本でして、日本のジャズの黎明期から青春までを、インタビューを通して詳細に書かれています。逆に、そこに登場するアーティストの総てとか、正に青春を謳歌する正に日本のジャズの歴史を語って戴いた本です。躍動する青春の映像が浮かぶような感じの本ですので、皆さんも手に取って、是非読んで戴きたいと思います。本当にありがとうございました。
特別賞
「サザン・オールスターズ」
(受賞対象者、及び所属レコード会社関係者が欠席の為に挨拶はなし)
功労賞
「B.B.キング」
ユニバーサルミュージック合同会社 原田様欠席の為、代理で同社の落合隆 様
本当にありがとうございます。本人は故人になってしまったんですが、今回の賞状と楯を遺族にお送りさせて戴きたいと思っております。本当に皆さま、ありがとうございました。
功労賞
「相倉久人」
中安亜津子 様
本日はありがとうございます。相倉が音楽評論を始めましたのは、戦後、1950年代、アメリカから新しい音楽が伝わってきたばかりのことでした。やがてジャズに傾倒し、執筆活動の他、ジャズ・クラブやコンサートでの司会業も始め、そちらの方にも専念して参りました。1970年代以降は、アマチュアのロック・バンドのコンテストの審査委員長も務めさせて戴き、それは後の日本のロック・ポップスの活性化に繋がったのではないかと、私は個人的に思っております。また、日本本来の大衆音楽・歌謡曲への関心も高く、執筆を幾つか残しております。相倉は、一生を通しまして評論家として、ジャズに拘らず、音楽そのものの姿、音楽という芸術ジャンルの表現のあり方に付いて、追求してきたと思っております。本日このような賞が戴けるのは、本人にとっても大変名誉なことであると思います。ありがとうございました。
●
オーディオ部門
技術開発賞
「新800シリーズ(D3)/Bowers & Wilkins」
株式会社ディーアンドエム ホールディングス
取締役 ジャパン・セールス&オペレーション プレジデント 中川圭史
様
本日は弊社が輸入・販売を扱っております、B&W、バウワーズ&ウィルキンスの新しい800シリーズ「D3」が、数ある音楽賞の中でも大変名誉のあるミュージック・ペンクラブ音楽賞の中でも、技術開発賞という大変に名誉のある賞を戴きまして、皆さまに大変感謝しております。この感謝、及び名誉というのは、英国のB&W本社の経営陣、それから今回、新モデルを開発した技術開発陣も同様の考えを持っていると思います。このモデルの歴史を遡りますと、1979年に発売開始されました。それから高い評価を得て、数々の改良・進化を遂げてきたものです。彼等は今回のこのモデルを開発するに当り、約10年掛けて開発してきました。868個のパーツを新規、もしくは変更したと聞いております。変えなかった部品は二つだけだそうです。日本の音楽ファンの皆さま、音楽関係者の皆さまに、良い製品を出していきたいと考えております。どうもありがとうございました。
優秀録音
バッティストーニ指揮、東京フィルハーモニー交響楽団 プッチーニ「トゥーランドット」(日本コロムビア株式会社)
日本コロムビア株式会社 レコーディング・ディレクター 国崎裕 様
本日は、このような素晴らしい、名誉ある賞を頂戴致しまして、本当に光栄に思っております。オーディオの賞を頂戴したということで、ハードとソフトの両輪がございまして、そこで申し上げますのは、日本コロムビアというのは、かつてはハードとソフトの両方を扱う会社として、やっておりました。今ではソフトの方に専念しておりますけれども、その我々のブランドでありますDENONというレーベルは、そこにも我々の遺伝として残っている訳でございます。
最近のオーディオですと、ハイレゾというのがブームになっておりまして、更に良い音で聴けるようになってきております。ハードとソフト、どちらかが先行しますと、じゃあソフトには負けない、ハードには負けないという切磋琢磨が何十年と続いておりまして、我々の努力も積み重ねとしてノウハウの蓄積があり、今回の「トゥーランドット」もライヴ録音でございまして、非常に制約の多い中のもので、どんな成果になるかはやってみるまで判らないという面もありましたけれども、ノウハウの歴史や積み重ねで良い作品が作れたのかなと思っております。我々のエンジニアリングは、良い演奏があって初めて生きるものです。今回の関係者の方々に感謝とブラボーを申し上げて戴きます。ありがとうございました。
著作出版物賞
小原由夫・著「ジェフ・ポーカロの『ほぼ』全仕事」(DU BOOKS)
小原由夫 様
実は奇しくも今日は私の誕生日でありまして、かくも大勢の方々に祝って戴いているようでありまして、二重の喜びです。この本は2015年の2月下旬に出版して戴きました。私は2014年のほぼ1年を掛けて、ジェフ・ポーカロというドラマーが参加した505枚のアルバムを聴きました。そのうち470枚弱が自分の事務所にありまして、足りなかった30数枚を仲間から借りて、一枚一枚原稿を書く作業をしたのですけれども、中々後手後手に回ってしまいまして、9月10月くらいがピークで、他社の仕事を断って、レギュラーの仕事も抑えて、一日30枚くらい。お陰さまで2014年度の収入がちょっとダウン致しまして。自分なりに満足の行く仕事が出来ました。
私は、生業としましてはオーディオ評論家です。音楽評論家ではございません。ですので、ジェフ・ポーカロという稀有なドラマーが残した音楽史の中での彼の活動、そして役割、或いは奏法、そういったものを語ること、書くことは出来ません。ただ、彼が残した遺産の中から、彼の演奏を聴いて、録音を聴いて、彼が活躍した70年代半ばから90年代初めに掛けての録音技術がどう発展してきたかということを、彼を通じて、ロック、ジャズ、ポップス、フュージョンなどを、音楽では無く、音の話をまとめたつもりです。この本はディスコグラフィーではなくて、ジェフ・ポーカロを通じてみた録音の変遷みたいなものを自分なりにまとめ、出版に至りました。ジェフ好きの多くの仲間達が協力してくれましたが、そういった仲間達と祝杯を挙げたいと思います。ありがとうございました。
特別賞
「<ネオフェード>カーボンマトリックス3層素材」のオーディオへの応用
株式会社クリプトン オーディオ事業部 事業部長 渡邉勝 様
本日は、このような名誉ある賞を戴きまして、ありがとうございます。この素材は、約2年間を掛けて素材開発を致しまして、機能素材という形になります。振動を吸収するという役割と、もう一つはカーボンが電波とかのノイズを吸収するということで、こういった機能を使って、オーディオアクセサリーを11機種、開発をさせて戴きました。オーディオ機器のS/N比を良くする効果を上げて、音楽の再生を良くするということに寄与しているのではないかということで自負しております。今日はどうもありがとうございました。
来賓祝辞
公益社団法人日本演奏連盟理事長、日本芸術院会員 堤 剛 様
日本演奏連盟の理事長として一言ご挨拶させて戴きます。私共、公益社団法人日本演奏連盟は、国内のクラシック音楽の演奏家、約3400名カウントする全国組織でございまして、昨年、創立50周年を迎えたところです。クラシックの若手演奏家の育成を重点課題として取り組んでおり、本日、「独奏・独唱部門賞」をご受賞された小山実稚恵さんには、昨年、ピアノ協奏曲による公開マスタークラスの講師をお願いし、若い演奏家に対し大変素晴らしいご指導をして戴きましたところでございます。また、オーケストラとの共演を通じて若い演奏家に貴重なステージを経験して貰う活動としまして、同じく本日ご受章された札幌交響楽団さまにも永年にわたり多大なご協力を戴いております。こうした活動と共に、私共では演奏家の著作隣接権の権利擁護活動も大変重要な活動の一つとして致しております。IT等によりクラシック音楽界を取り巻く環境は日々変化しておりますが、まだまだ演奏家の著作隣接権というものが、充分に社会に認知されているとは言えない状況ですが、今後とも、社会と演奏家を結ぶ窓口として活動して参りたいと存じておりますので、ご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。本日は誠におめでとうございます。
一般社団法人日本レコード協会 専務理事 田口幸太郎 様
ミュージック・ペンクラブ・ジャパンの会員の皆さまには、日頃よりレコードの制作に関しまして、その企画でありますとか或いはライナーノーツの執筆、対訳といった制作面から、様々な媒体に於ける執筆・発言等、ビジネス面に於けるサポートも戴いておりますことを、この場をお借りして、レコード会社を代表して御礼申し上げる次第です。さて、音楽に接する環境というのは、ここのところデジタル化も進んで非常に利便性が日々高まっておる訳ではありますが、と同時に、中々良い音楽に巡り合う機会が難しくなっているという風にも感じられます。そういった意味でも、皆さま方のお力がエンドユーザーに対して良きリコメンテーターであるという重要性が今後益々高まって来ると考えております。我々レコード会社に取りまして、多少耳に痛いこと、そういった発言があるとは思いますけれども、今の音楽マーケットが健全に成長していきますように、お力添えを願えればとお願いする次第でおります。本日は誠におめでとうございました。
祝辞と乾杯のご発声
一般社団法人オーディオ協会 事務局長 照井和彦 様
オーディオ協会についてちょっとだけ自慢を致しますと、活動を始めて60年以上経ちます。ここ3年くらい、先程もお話を戴きましたけど、ハイレゾを一生懸命やっております。思い起こせば99年、スーパーオーディオCD(SACD)とDVDオーディオで始まったハイレゾなんですが、あの頃はレコード会社さん、世界中の方が、絶対にコピーガードを外すなと、いう話でした。ところが、今やハイレゾは、コピーガードは全くありません。もう殆どと言って良いです。大変、レコード会社の皆さま方のご判断に大変私は感謝するべきだと、オーディオ協会は思っております。それでは、そんな話は置いといてですね、乾杯をさせて戴きたいと思います。本日、受章の皆さまの益々のご活躍と、ここにいらっしゃる皆さま方の健康を祝しまして、乾杯させて戴きます。ご唱和をお願い致します。 乾杯!
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