「キング・コールを歌う/ジョージ・ベンソン」(ユニヴァーサル・ミュージック:UCCO-1133)
ジョージ・ベンソンがナット・キング・コールをカヴァーしたトリビュート作品。幼少期からキング・コールの歌や演奏に触れてきた彼にとっては快心の一作であることは間違いない。オープニングは17秒の「モナリザ」、ベンソン8歳のときの歌声で始まる。ヘンリー・マンシーニ・インスティテュート・オーケストラの迫力ある演奏に乗せた「ワン・オブ・ゾーズ・シングス」で幕が開く。「アンフォゲタブル」「ルート66」「ネイチャーボーイ」「トゥーヤング」などおなじみのナンバーがずらり13曲。ストリングス・アレンジやホーン・セクションにネルソン・リドルの編曲が使われているのも作品の魅力を引き立たせる要因のひとつだ。ウィントン・マルサリス、ジュディス・ヒル、イディナ・メンゼル、ティル・ブレナーといったゲストの面々も見逃せない。(三塚 博)
|