2013年4月 

 
Popular ALBUM Review

「メンフィス/ボズ・スキャッグス」(日本コロムビア:COCB-54060)
 前作「Speak Low」ではタイトル曲に加えて「スカイラーク」「インヴィテーション」「四月の想い出」といったジャズの佳曲をしっとりと歌ってくれた。5年ぶりのスタジオ録音となった本作ではブルースやソウルの名曲をボズならではの味わい深い歌声でカヴァーしてじっくりと聴かせてくれる。ブルック・ベントンの「雨のジョージア」から旧いブルース・ナンバー「コリーナ・コリーナ」まで、オリジナル2曲を含めて計13曲(日本盤は2曲ボーナストラック追加)がたっぷりと楽しめる。プロデューサーにスティーヴ・ジョーダン(ds)、中心メンバーにレイ・パーカーJr(g)、ウィリー・ウィークス(b)を配してメンフィスで録音された。これまでの作品に共通して言えることだが、選曲のセンスが卓越しているし、それがアルバムの魅力のひとつにもなっている。(三塚 博

Popular ALBUM Review


「ロスト・イン・ユー/ペトゥラ・クラーク」(ソニー・ミュージックジャパンインターナシナル:SICP-3797)
 ペトゥラ・クラークはイギリス、そしてヨーロッパを代表する女性歌手。60年代に大ヒットを多く放って名を成した。昨年80歳となった彼女が新作を発表した。声は以前とは少し違うが、衰えは感じさせない余裕と潤いを感じさせる歌唱は、さすが大ベテラン。互いに尊敬しあって交流のあったジョン・レノンの「イマジン」は、真摯な姿勢で臨み、分かりやすく深みのある表現がいい。自身のヒット曲「恋のダウンタウン」は大きく変え、抑揚のはっきりした表情豊かな表現に新しさがある。全体にシンセを基調に今風な作りだが、歌声は確か。エルヴィスの「ラヴ・ミー・テンダー」なども歌っているし、ボーナスの「ハピネス」も味がある。(鈴木道子)


Popular ALBUM Review

「ミュージック・イズ・ユー〜トリビュート・トゥ・ジョン・デンバー」(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル:SICP-6807)
 ジョン・デンバーが自家用機で不慮の死を遂げてから15年。生誕70年を記念してトリビュート・アルバムが作られた。彼の代表曲は多く好唱もあるのだが、あの青空を感じさせる清涼感は、彼の伸びのある澄んだ歌声にあったことをつくづく感じる。メロディーはごくシンプル。歌詞も極めて平易だ。マイ・モーニング・ジャケットの「悲しみのジェット・プレーン」はジョンのセンチメンタルな要素を浮き彫りに。エミルー・ハリスは声の衰えが感じられるが、「故郷へ帰りたい」でいい味を出しているし、メアリー・チェイピン・カーペンターの歌声は深い。カントリー調がピッタリの好唱や、J・マスシス&シャロン・ヴァン・エッテンは音のバランスが極めて悪く粗雑な作りに驚く。(鈴木道子)

Popular ALBUM Review

「インスピレーション・インフォメーション/ウィングス・オブ・ラヴ/シュギー・オーティス」(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル:EICP-30005〜6)
 1960年代後期、'15歳の天才ギタリスト' 'ストーンズからのメンバー加入の誘いを断った男'などと騒がれたこともあるシュギー(今年還暦♪)の初来日公演(ビルボードライブ東京)に合わせた2枚組で1974年発売の3作目(リマスター&追加4曲)+未発表音源集(14曲)。何といっても1975年〜2000年にかけてレコーディングされていた数々の未発表曲のクォリティーの高さには目を見張るばかり♪ 時代によって(なにせ四半世紀にもわたる!)音作りや曲のタッチが異なるのも興味深く(えっこういうのもやってたの!?という驚きも)、しかもぜんぶ自作自演。ファンクありメロウありAOR風もあり。こんなに才能があるのに何で今まで?と思わざるを得ないが、やっぱり逸材だったと改めて。(上柴とおる)

Popular ALBUM Review

「ハブ・ハーモニー、ウィル・トラヴェル/カーラ・オルソン」(BSMFレコーズ:BSMF-2331)
 テキサス州オースティン出身でミック・テイラーやジーン・クラークとのコラボ作でも知られる女性ロッカー、カーラ(60歳)の新作は何と全12曲それぞれが男性あるいは女性ミュージシャンとのデュエット盤でしかも1960年代のデル・シャノン「太陽を探せ」(うわぁ!)やザ・バーズ「シー・ドント・ケア・アバウト・タイム」(おぉー!)、モビー・グレイプ「8:05」(な、何と!)、さらにはサウスサイド・ジョニー&ジ・アズベリー・ジュークス1991年のアルバム収録曲「オール・アイ・ニーデッド・ワズ・ユー」(参った〜!)などなど渋いカヴァー曲揃い♪リッチー・フューレイやジュース・ニュートンも参加。すべての楽曲がリアルタイムなカーラだが妙な気負いもなく地に足が付いて余裕しゃくしゃくで楽しんでいる様子。これってカーラの還暦祝い!? (上柴とおる)

Popular ALBUM Review

「J.J-StandardⅢ 夕暮れの我が家〜漫画とともに〜/Arrow Jazz Orchestra」(サウンドクリエーター:QACE-30003/販売:コロムビア・マーケティング)
 鉄腕アトム、サザエさん、赤胴鈴之助、オバケのQ太郎、天才バカボン、魔法使いサリー、銀河鉄道999、サインはV。。。かつて日本のお茶の間で人気を呼んだ漫画(TVアニメ)の主題歌をビッグ・バンド・スタイルの'ジャズ'で懐かしむ全11曲。演奏は関西ジャズ界の老舗アロージャズ・オーケストラ。編曲も前田憲男、大塚善章など大御所が顔を揃えている。その昔、ジャズ・バンドをバックに歌われる歌謡曲がお茶の間で身近に楽しまれていた時代の歌謡ポップスをジャズのアレンジで新たに懐かしむというこの企画もはや第3弾になるが今回の趣向が一番新鮮な思いがする。そう言えばあの頃、うちのテレビはまだ白黒だったかも。(上柴とおる)

Popular SINGLE Review

「カラー  こんにちは赤ちゃん/源川瑠々子」(Light Link Music:LLSC1005)
 源川瑠々子歌う「カラー」は、新作ミュージカル「エデンの東北」のイメージ・ソング。スミダガワミドリ作詞、神尾憲一作曲・編曲の美しく、楽しく、微笑ましい曲だ。「エデンの東北」は、深谷かほる原作の人気コミックのミュージカル化。1970年代の東北を舞台に、田舎町で暮らす4人家族と周囲の心温かい人々の生活を背景に、貧しくても心豊かな時代を、東北弁と歌とダンスで描く。この期待の新作は、8月に三越劇場で上演される。カプリング曲は「こんにちは赤ちゃん」。永六輔作詞、中村八大作曲、梓みちよの歌で大ヒット、1963年の日本レコード大賞に輝いたあの曲が、あれから50年後の今、神尾憲一編曲、源川瑠々子の歌で帰り咲いた。「カラー」のカラオケを加えて、CDの収録曲は3曲。(川上博)

Popular CONCERT Review

「クレア・アンド・ザ・リーズンズ」 2月19日 コットン・クラブ
 クレア・マルダーのコケティッシュな歌声。アメリカ南部の香りを漂わせた、ちょっとノスタルジックで心なごむサウンド。これまでのクレア・アンド・ザ・リーズンにはそんなイメージがあったが、彼等は確実に歩を進めていた。ベルリンで録音したという最新アルバムを引っ提げての今回のパフォーマンスにはヨーロッパ的なとんがったサウンドが加わり、よりアーティスティックなグループへと変貌を遂げていたのだ。アルミ・ホイルで機材などを覆ったステージ装飾もその表れだろう。でもだからといって音楽がとっつきにくくなったわけではない。ベースにあるイマジネイティヴなサウンドに変わりはないし、曲毎に様々な楽器を操るメンバー達の演奏も意気がぴったりで、これまで同様の親しみ易い雰囲気が心地良さをもたらしてくれる。演奏中、背後のスクリーンには海や深海の魚の映像が流れていたが、目と耳の相乗効果で楽しませようという試みにも彼等のこだわりを感じた。そして最後には客席後方に並んでア・カペラを披露、会場を和やかな空気で満たしてくれた。(滝上よう子)
写真提供:COTTON CLUB
撮影:米田泰久


Popular CONCERT Review

「真野恵里菜メモリアルコンサート2013 “OTOME LEGEND〜For the Best Friends”」 2月23日 中野サンプラザ
 グループ・アイドル群雄割拠の時代にソロ・シンガーとして独自の世界を開き続ける真野恵里菜。その第1章総決算というべきステージが、この日、昼夜2回にわたって繰り広げられた。ピアノの弾き語りによる「乙女の祈り」(2009年のメジャー・デビュー曲)から始まったステージは、まさに名曲の連続攻撃。ソフト・ロック調「ダレニモイワナイデ」、キャッチー極まる「世界はサマー・パーティ」、ソウルフルな「ドキドキベイビー」、生命讃歌というべき「バンザイ!〜人生はめっちゃワンダッホーッ!〜」などなど、彼女がいかに優れたメロディやアレンジに恵まれて歌手活動を続けてきたかを今さらのように痛感した。歌声は伸びやかでリズムの切れもよく、ひとつひとつの言葉の発音も実に丁寧。デビュー当時「ルックスはいいんだけど歌唱力が・・・」と言われていた頃とは別人のような進化と成長に、彼女の不断の努力を感じて僕は感動にふるえた。今後は女優活動に一層の力を入れていくらしいが、本人に尋ねたら「歌も続ける」とのことなので個人的には一安心。真野恵里菜の第2章は更に輝かしいものになるだろう。(原田和典)


Popular CONCERT Review

「山中千尋」 2月25日 ビルボードライヴ東京
 昨年は2枚のフル・アルバムとミニ・アルバム1枚をリリース。旺盛な創作力を全開にするばかりでなく、日米欧を股にかけたライヴ活動も精力的で、いま一番ノッている女性ピアニストだ。直前まで共演者が明らかでなかったが、現在の邦人レギュラー・メンバーである東保光(b)+岡田佳大(ds)とのトリオでの出演となった。ビートルズ・トリビュート作『ビコーズ』からの「イエスタデイ」は、メロディの追加やリズムの崩しを含む全力投球プレイで、オープニングから早くもこの定期出演会場に集った観客の期待に応える。有名な変拍子曲に独自の編曲を加えて現代化した「テイク・ファイヴ」や、ビル・エヴァンスを参照した「枯葉」でもオリジナリティを発揮。最近レパートリーに入れたと思われる「エリ−ゼのために」は、セロニアス・モンクを意識したようなアレンジがユニーク。絶好調の現在を反映したステージだった。(杉田宏樹)


Popular CONCERT Review

「ジェームズ・カーター・オルガン・トリオ 」 2月26日 コットン・クラブ
 現役ジャズ・サックス奏者の中で、最も音量に恵まれた奏者のひとりがジェームズ・カーターだと思う。「フルに楽器を鳴らしきる」というのはこういうことなのかと、開いた口がふさがらなくなる。今回は最近の彼の前線基地といっていいであろうジェラルド・ギブス(オルガン)、レナード・キング(ドラムス、ヴォーカル)と組んだトリオでの来日。「たくさんの楽器を持ち替えるのが好き」なカーターはこの日、テナー・サックス、アルト・サックス、ソプラノ・サックスを演奏。どれも驚くほど達者だが、個人的にはテナー・サックスを吹いているときの彼にこそ最大の魅力を感じる。図太いトーン、無限に湧き出るアドリブのイマジネーション、舌が何枚生えているのかと不思議になるほどのタンギング・・・こんなにテナーの醍醐味をナマで感じさせる奏者は他にどのくらいいるだろうか。持ち替え大いに結構、だがいつかテナーに専念したライヴをしてほしい、と思わずにはいられなかった。(原田和典)
写真提供:COTTON CLUB
撮影:米田泰久


Popular CONCERT Review

「グレゴリー・ポーター」 3月8日 コットン・クラブ(ファースト・ステージ)
 デビュー・アルバム「ウォーター」がグラミー賞にノミネートされた新人歌手グレゴリー・ポーターの初来日。3月6日の「ブルー・ノート」と2回だけの公演。サンディエゴ出身、サンディエゴ州立大学ではフットボールの選手だったというひげ面にフットボールのヘルメット風の耳まで被せたトレードマークの帽子をかぶった堂々たる体躯。見かけとは違う、柔らかく温か味のあるバリトン・ヴォイスで最初は、自作の「ペインテッド・オン・キャンバス」、「オン・マイ・ウェイ・トゥ・ハーレム」、「ビー・グッド」と最新作からのナンバーが続く。今、住んでいるブルックリンの友人、ヨースケ・佐藤の鋭くパワフルなアルト・サックスが効果的にサポートする。アップテンポの「ビューティフル・フレンドシップ」、バラードの「アイ・フォール・イン・ラヴ・トゥ・イージリー」のスタンダード曲は、ジョー・ウイリアムスやダニー・ハサウェイが好きだという彼らしく伝統に基いた歌唱の中にも独自の解釈を含めてソウルフルに歌う。10曲目、最後の人種差別問題を取り上げた「1960ホワット?」を迫力のある歌で歌った後、アンコールでの、チップ・クロフォードのピアノだけで歌った「フォー・オール・ウィー・ノウ」が大変印象的だった。これからどの様な活躍をするか、楽しみな歌手だ。(高田敬三)
写真提供:COTTON CLUB
撮影:米田泰久

Popular CONCERT Review

「ラリー・コリエル・スペシャル・ユニット」 3月8日 ビルボードライブ東京
 最年長のラリー・コリエル(g)を中心とした6人編成による、一夜限りの特別セッション。事前に告知されていなかったが、蓋を開けてみれば予想通りのマイルス・デイヴィス・トリビュート・バンドの姿を明らかにした。「イン・ア・サイレント・ウェイ」を前奏曲に、冒頭から雰囲気を醸し出すと、ウォーレス・ルーニー(tp)〜リック・マーギッツァ(ts)〜ジョーイ・デフランセスコ(org)と、リズムを変化させながらのソロ・リレーでマイルスと所縁のある各人の立場を表明。コリエルが存在感を光らせた「ニュー・ブルース」を経て、ウェイン・ショーター作曲の60年代マイルス・レパートリー「フットプリンツ」ではオマー・ハキム(ds)のソロで、タイムラグを一気に現在へと引き寄せた。ここまで裏方に徹していたダリル・ジョーンズ(b)は、アンンコール曲「ジャン・ピエール」のイントロで、観客の期待に対応。今回だけに終わらせてほしくない意義ある企画だった、(杉田宏樹)
撮影:acane

Popular CONCERT Review

「エリック・アレキサンダー・クアルテット」 3月10日 コットン・クラブ
 先ごろ新作「Touching」を発表して、意欲的な活動を続けているエリック・アレキサンダー(ts)。この日の1stセットはスピード感ある2曲に始まった。ハロルド・メイバーン(p)、ナット・リーヴス(b)、ジョー・ファーンズワース(ds)というおなじみの顔ぶれ。気心の知れたメンバー同士の信頼関係が聴く者にはっきりと伝わってくる、実にスマートで温かみのある演奏だ。50年以上の活動経験を持つハロルド・メイバーンが親子ほどに歳の差のある3人をしっかりと支えている、そんな印象のステージだった。愛嬌たっぷりなトークで聴衆をリラックスさせるのもメイバーン。テナー・サックスとピアノの師弟デュオが好印象だった。(三塚 博)
写真提供:COTTON CLUB
撮影:米田泰久

Popular CONCERT Review

「ジャーニー」 3月11日 日本武道館
 4代目ヴォーカルのアーネル・ピネダが加わって2度目の来日公演は、イントロが流れた瞬間に会場の熱気をピークに持って行く「セパレイト・ウエィズ」で幕開けした。ジャーニーの特徴は、80年代に産業ロックと揶揄された中心的バンドであり、現在では死語となったロッカ・バラードというワードのもと「フーズ・クライング・ナウ」、「オープン・アームズ」、「フェイスフリー」といった大ヒット曲と共に、『エスケープ』、『フロンティアーズ』といった大ヒット名盤を世に送り出したと言う事になるが、何よりもメンバー全員の演奏の巧さ、ハード・ロックからバラードまで幅広い曲作りがあげられる。この日のライヴも前回に比べ、充分なリハーサルが行われたようで、歌の合間に聴かせるニール・ショーンのリード・ギターは絶品、パワフルかつ手数の多さで圧倒するディーン・カストロノヴァのドラムも圧巻、少し歪んではいたが弾き過ぎないセンスの良いロス・ヴァロリーのベースも健在、加えて美しいフレーズを奏でるジョナサン・ケインのピアノも不変、アーネル・ピネダの歌も自信に満ちていた。名曲とヒット曲のオンパレードで、全く飽きさせることのないこれぞライヴと言いたくなるライヴだった。(上田 和秀)
撮影:Yuki Kuroyanagi

Popular CONCERT Review

「サンタナ」 3月12日 日本武道館
 このバンドに関しては、もう何も言う事はないだろう。ミルキー・ウェイのイントロから厳かに始まったライヴは、ラテン系ロックと呼ばれるバンドの本当の姿を見せることとなる。強烈なビートを叩き出すリズム隊に、艶のあるカルロスのギターが絡むと、発せられる音楽は地球規模いや宇宙そのものとなり、聴く者のDNAの奥深くに潜む過去の記憶を甦らせ、自然と体が反応し動き出す。最も有名な「ヨーロッパ」が特異に聴こえることも、ライヴを体感している証と言える。ゲストとして登場したカルロスの奥さんシンディー(ブラック・マジック・ウーマン)によるドラム・ソロもスリムな体からは信じられない程パワフルかつタイトで、バンドのグルーヴもピークに達し、会場をさらに熱くした。「体中の血を熱くしたければ、サンタナを聴け!!!」と言いたくなるライヴだった。(上田 和秀)

Popular CONCERT Review

「ルーファス・ウェインライト」 3月19日 渋谷公会堂
 昨年4月にリリースされた最新アルバム『アウト・オブ・ザ・ゲーム』も好調なシンガー・ソングライター ルーファス・ウェインライトのライヴは、これまでにリリースされたアルバムから満遍なく選曲されたベストと言える内容だった。彼の魅力は、ピアノとギターによる弾語りで、決して美声ではなく、スペシャルなテクニシャンでもない、がしかし唯一無二の魅力を秘めたミュージシャンであることとクラシック・ジャズ・カンツォーネ・フラメンコ等あらゆる音楽を吸収し、単なるポップスではない独特な楽曲を作れることやアレンジが出来ることだ。映画音楽も担当することの多いルーファスだが、この日のハイライトは何の言っても「Hallelujah ハレルヤ」だ。映画『シュレック』の有名なシーンを思い出させるだけでなく、聴く者に人生を振り返させる程、心にしみる様な味わいがあった。この日の観客は、極上のソロ・パフォーマンスを堪能した。(上田 和秀)

Popular INFORMATION

「サラ・ブライトマン」
 地球を飛び出し、宇宙へ羽ばたこうとする現在人気・実力共に世界最高のソプラノ・ディーヴァ/サラ・ブライトマンの3年振りとなる待望のジャパン・ツアーが決定した。今年1月にリリースされた最新アルバム『ドリーム・チェイサー』も究極のファンタジーとして、ジャンルを越え多くの方に大好評である。サラ・ブライトマンの美しい姿・歌声を経験せずに、2013年の音楽は語れない。(UK)

* 7月 1,2,4,5日 東京国際フォーラム ホールA
* 7月7日 パシフィコ横浜
* 7月 9日 日本ガイシホール
* 7月14日 いしかわ総合スポーツセンター
* 7月16日 広島サンプラザホール
* 7月18日 大阪城ホール
お問い合せ:ウドー音楽事務所 (03)3402-5999
http://udo.jp/

このページのトップへ