2011年2月 

 
Popular ALBUM Review



「LOW COUNTRY BLUES/ GREGG ALLMAN」(Rounder 11661-2215-2)*輸入盤
 14年ぶりのソロ・アルバムは、スリーピー・ジョン・エステスの「フローティング・ブリッジ」で幕を開ける。そして、オールマン兄弟の気持ちを本格的に音楽へと向けさせたB.B.キングや、マディ・ウォーターズ、オーティス・ラッシュ、マジック・サム、ジュニア・ウェルズらの名曲が味わい深いサウンドで歌われていく。プロデューサーは、今やこの手の作品には欠かせない存在となったT・ボーン・バーネット。彼の仲間のミュージシャンにドイル・ブラムホールIIやドクター・ジョンが加わり、グレッグもB3をたっぷりと弾き、上質なブルース・アルバムに仕上げている。もちろん、あの声も健在だ。(大友 博)

Popular ALBUM Review


通常盤

初回限定盤


「メンフィス・ブルース/シンディ・ローパー」(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル/EICP-1442=通常盤 EICP-1440~1=初回限定盤)
 3月中旬~下旬の来日公演に合わせてようやく日本発売の新作はブルース・カヴァー集。思いつきなどではなくシンディ自身が「長い間作りたかったアルバム。自分にとってブルースはすべての基盤。ブルースはあらゆるジャンルの歌手が最初に取り組む音楽」と熱っぽく語るだけに聖地メンフィスで録音、スタックスのセッション・マンらのサポートを受けてしかもアラン・トゥーサンやB.B.キングらがゲスト参加と気合満点で全編本気印♪とりわけシビレたのがアン・ピーブルスと歌う「ローリン・アンド・タンブリン」。日本盤は+2曲(内1曲には日本のフリューゲルホーン奏者TOKUが参加)。初回生産限定盤には録音風景やインタビュー等のDVD付き。しかしこれ聴いてると3年前の『~究極ガール』って一体何やったん?という思いが。。。(上柴 とおる)


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「恋の手紙/シルヴィ・バルタン」(キングレコード/KICP-1525)
 フランスのイェイェ・ガールとして一世を風靡したシルヴィ・バルタンは、今年でレコード・デビュー50周年となる。今でもトップの座に君臨して、ステージにレコードに現役で活躍しているのは立派だ。この新作はフランスで2009年に出されたもので、最新作も出来上がっているというが、ビートルズやストーンズのカヴァー曲集だった前作と違い、自分の共作も含むオリジナルの選曲もよく、落ち着いたたたずまいのしっかりとした好CDとなっている。懐かしさの漂う「私はブルースを歌う」のオープニングがいい。トワンギー・ギターを配した「悲しみは全部まじって」は大人の別れを歌い、娼婦の想いや正統派シャンソンとして聴ける曲も少なくない。(鈴木 道子)


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「イルミネーション/ジョッシュ・グローバン」(ワーナーミュージック・ジャパン/WPCR-13976)
 美声というのは中々難しいものがある。特にオペラティックな声の持ち主は、イメージを打ち破るのに苦労する。ジョッシュ・グローバンの新作を聴いてそう思った。彼は名匠デヴィッド・フォスターに認められて幸運なデビューを飾り、4枚のアルバムを大ベスト・セラーにしているが、今回はフォスターの手を離れて、従来のイメージとは違った自分を出したいと挑戦している。プロデューサーはリンキン・パークでも知られるリック・ルービン。狙いはオーケストラも歌声ももっと身近に感じてほしかったようだ。それはある程度成功している。「心を隠さないで」のソフトでポップな表現に今回の意図が窺え、スティングのクラシック物を思わせる曲もある。(鈴木 道子)

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「スーツケース・オブ・ストーンズ/エミ・マイヤー」(プランクトン/VITO-107~108)
 かつてのシンガー/ソングライターのような懐かしさがある。エミ・マイヤーは日本人の母とアメリカ人の父の間に京都で生まれ、すぐにシアトルに移住した。クラシック・ピアノから中学時代にジャズに興味が移り、大学では民族音楽を学んだ。シンガー/ソングライターとしての活動をはじめ、2007年に初アルバムをリリース。その後日本語の第2作。これが第3作とハイペースで作品を発表している。自分の成長と日常の思いを歌った作品が多い。じっくり歌った「マスターピース」が歌詞も含めてよく出来ている。スカできめた紅茶のCMソングを含む7曲入りボーナスのDisc2が付くことも強み。ポップさ、軽やかさが気持ちよい。エンジニアはノラ・ジョーンズ作品ほかでグラミー3度受賞のハスキー・ハスコルズ。4月来日予定。(鈴木 道子)

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「エルヴィス・ゴールデン・ストーリーズ/エルヴィス・プレスリー」(ソニー・ミュージックダイレクト/ DYCP 1738~1742)
 ロックンロール史を語る上で常に頂点に立つザ・キング、エルヴィス・プレスリー。彼の1950年代から70年代までの偉大なる128作品を≪50s 世界を変えたロックン・ローラー≫≪60s ポップス&青春のムーヴィー・デイズ≫≪60s ゴスペル・セッション~世紀のカムバックへ≫≪70s 愛、別離、そして祈り≫≪永遠不滅のライヴ・パフォーマー≫の5枚のディスクに収録。エルヴィスの素晴らしさをじっくりと味わうことができる展開のボックス・セット。特にD3でゴスペル・セッションをたっぷりと聴かせてくれるのは嬉しい!(Mike M. Koshitani)
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ソニー・ミュージックダイレクトCDクラブのネット・ショップ/会費無料

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「グレイテスト・ヒッツ/クイーン」(ユニバーサルミュージック/UICY-15001)
「グレイテスト・ヒッツVOL.2 /クイーン」(ユニバーサルミュージック/UICY-15002)
 
クイーンのバンド結成40周年とフレディ・マーキュリー没後20周年を記念して、ユニバーサルミュージック・グループより、最新リマスターによるクイーン初となるSHM-CDが発売される。その第1弾が、1974年~1980年のヒット曲集『グレイテスト・ヒッツ』と1981年~1991年のヒット曲集『グレイテスト・ヒッツVOL.2。勿論『グレイテスト・ヒッツ』は、ロック史上燦然と輝く名曲「ボヘミアン・ラプソディ」や「愛.という名の欲望」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」「伝説のチャンピオン」等収録した、クイーン初期の代表曲集となっている。また、『グレイテスト・ヒッツVOL.2』は、後期のクイーンを語る上で欠かせない「RADIO GA GA」「アイ・ウォント・イット・オール」「カインド・オブ・マジック」をはじめ、フレディ最後の熱唱「ショウ・マスト・ゴー・オン」を含む、ポップ路線を歩みつつもクイーンらしさを残した代表曲集である。今回のリマスターにより、フレディのヴォーカリストとしての素晴らしさと、クイーンのバンドとしてデリケイトなテクニックもより一層聴こえてくる。決して古さを感じさせない、クイーンの新しい発見がそこにある。(上田 和秀)

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「エッセンシャル・ディクシー・チックス/ディクシー・チックス」(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル/SICP-2968~9)
 米国内だけで計3000万枚のアルバム・セールスを上げ、13のグラミー賞を受賞した、名実共に全米を代表する女性カントリー・バンド、ディクシー・チックス。2010年でデビュー20周年を迎えたが、それを記念して初の2枚組ベスト盤がリリース。メジャー・デビュー作となった「ワイド・オープン・スペーシズ」[98年]から「テイキング・ザ・ロング・ウェイ」(06年)まで、4枚のスタジオ・アルバムから選ばれた全30曲入り。すべてのチャート・ヒットが収録されなかったのがやや残念だが、それでも18のカントリー・ヒット(14のポップ・ヒット)が聞ける、豪華な内容だ。Disc 1には3rdと4th、Disc 2には1stと2nd(1曲だけ3rd)から選曲されており、彼女たちの音楽変遷を楽しめる構成となっている。08年以降、バンドとしては活動を休止しているが、昨年はキース・アーバンと共にイーグルスの夏の全米ツアーに参加。活動再開、そして新作を気長に待ちたい。(森井 嘉浩)

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「セイヴ・ミー、サンフランシスコ~ゴールデン・ゲート・エディション/トレイン」(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル/SICP-3001)
 そのアーシーでメロディックなサウンドで、アメリカン・ロックの良心とも呼ばれる人気バンド、トレインの5作目が追加トラックを収録して再発売。2010年の全米年間第3位に輝いた大ヒット「ヘイ、ソウル・シスター」はじめ充実した楽曲が目白押しだが、今回追加曲として昨年のコカ・コーラCMソング「シェイク・アップ・クリスマス」やリアーナのカヴァー「アンブレラ」等が、さらに日本盤には「ヘイ、ソウル・シスター」の別ミックス2ヴァージョン(カントリー、カーマトロニック・クラブ)が収録。昨年6月に一夜限りの来日公演を行った彼らだが、この作品を機にもっと多くの人に聞いていただきたいバンドだ。(森井 嘉浩)

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「グリー 踊る♪合唱部!?〈シーズン1〉Volume 1/TVサウンドトラック」(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル/SICP-2984)
 
2009年の放映開始以来、取り上げられた楽曲が次々と全米チャートにランクされる等、全米で一大センセイションを巻き起こしている青春ドラマ、グリー。日本でもFOXチャンネルで放映、シーズン1のDVDも発売され人気を呼んでいるが、遂にサントラ盤もお目見えした。全米では既に10枚ものCDが発売され、次々アルバム・チャート上位に登場しているが、日本ではこのうちまず5枚がリリース。このVolume 1ではジャーニーのカヴァー「ドント・ストップ・ビリーヴィン」はじめ、第1~9話で登場した17曲、さらにカラオケも3曲収録。他にもVolume 2(SICP-2985)、Volume 3 ショウストッパーズ(SICP-2986)、ザ・パワー・オブ・マドンナ(SICP-2987)、ジャーニー・トゥ・リージョナルズ(SICP-2988)が同時発売。スタンダード、クラシックから最新ヒットまで、出演キャストが個性豊かな歌を披露している。来る2月からはシーズン2がFOXで放映となるが、こちらも今から楽しみだ。(森井 嘉浩)

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「ディスカヴァード/フレンドン・フェロー」(BSMF RECORDS/BSMF-5012)
 結成20周年になるドイツ出身のコンスタンズ・フレンド(女性Vo)とトーマス・フェロー(男性G)のユニットによる名曲カヴァー集の第2弾。アコースティック・ギターを軸にソウル&ジャズの趣でロック、R&B、カントリー等のカヴァーを縦横無尽に聴かせるが聴き慣れた楽曲が全く新鮮に聴こえるしこれまであまり関心のなかった曲にも惹きつけられてしまう。ビリー・ポールやジョニ・ミッチェルはいかにもと思えるがクイーン、ヴァン・モリソン、ルー・リード、ティアーズ・フォー・フィアーズ、ユーリズミックスにコールドプレイの曲まで登場する。この意表を突く?選曲にもときめいてしまうがフレンドのクールな感覚の歌唱の魅力にミーハーな好奇心は消え失せた。(上柴 とおる)

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「Gooey/ラスト・デイズ・オブ・エイプリル」(インペリアル/TECI-24643)
 デビューしてすでに14年になるというスウェーデンのLDOA(略称=バンド名の頭文字)の3年ぶりの新作。バンドとはいえ前作からはファウンダーのカール・ラーソンの個人ユニットという形での活動になっており今回はカールの大好きなアメリカのポップ~ロック(主に1960年代後期~1970年代あたり?)の趣を感じさせる仕上がりでもうどれもこれもがとっつきやすく♪メロディーも上出来♪悔しいけれど何べんでも聴きたくなってしまう。特に2曲目「アイ・シンク・ユア・エブリシング」なんぞは‘なんでそこまでポップなんや。ええ加減にしとけよ!’と怒りたくなるぐらいに(何でやねん)素晴らしい♪(上柴とおる)

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「CONDITION RED!THE COMPLETE GOODEES/THE GOODEES」(ace/CDCHD-1291) *輸入盤
 いったいこの日本では何人のお方がこの女性トリオ(メンフィス出身)をご存知なのかと躊躇してしまうが、え~いままよ!何でもありということでアップ~!あれは1969年が明けてまだ間もない頃。NHK-FMの「ヒット・キット・パレード」で一度だけ耳にした「コンディション・レッド」(BB誌最高46位)が忘れられず(シャングリラスの「Leader Of The Pack」のカヴァーと勘違いしそうな曲:日本発売なし)、後に米通販で中古LPを購入するもこちらでは60年代のガール・グループ・ファンの間でさえ話題になることもなかったようで個人的に密かに悦に入っていたらいきなりLP全曲+シングルOnly曲+未発表曲=計22曲というたまげた内容でCD化とは!こんな‘一発屋’の彼女たちに目をかけてくれたace社のスタッフに畏敬の念を抱きつつ全16ページに及ぶブックレットで勉強中♪(上柴 とおる)

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「Bubbling Under Vol.1/Various Artists」(RARE ROCKIN’ RECORDS/RRR-1029) *輸入盤
 えっVol.1ということはこの後もまだ出る?何とも楽しみ!昨今何かとマニア心を刺激してくれる豪州はシドニーの会社レア・ロッキンさん、またもやグッジョブ♪ビルボード誌のHOT100には入れずに最高位が圏外(100位台~130位台)に終わったというシングル曲(今回は1961年~1964年)から32曲をピックアップ(ブックレットも全32ページ!データもOK!)。ロビン・ワードの「ウィンターズ・ヒア」(LP未収録:日本ではCD化に際し付加された)やデル・シャノン「アイ・ウォント・ビー・ゼア」、バリー&タマーランズ「ロバータ」とかもうほんと「なんでこの曲が関取(100位内)になれなかったのか?」と思えるような曲の数々に逆にためいきさえ出てしまうほど。ちなみにジャケットも。。。ええ仕事してます。(上柴 とおる) 

Popular ALBUM Review



「スーパー・ユーロビート VOL.210 / VA」(エイベックス・エンタテインメント/ AVCD-10210/B~C)
 1990年1月にエイベックスのCD商品第1号として発売された≪スーパー・ユーロビート≫が毎年10作の発売を経て≪VOL.210≫に達した。3枚組150曲で\3150!! 各々のCDが50曲ノンストップ・ミックス仕様。特にDISC3はエイベックスのDNA盤らしく、浜崎あゆみ、AAA、globe、TRF、GIRL NEXT DOOR、Every Little Thingなどのエイベックス人気アーティスト達の大ヒット楽曲をユーロビート・リミックスした作品を網羅。オリジナル曲とは一味異なったエキサイティングなグルーヴを放つ。(松本 みつぐ)


Popular ALBUM Review



「オルガニスト/カンカワ 」(ティートックレコーズ/XQDN-1701)
 ジミー・スミスの愛弟子と言うよりも、ジャズ・オルガンの巨匠と言う表現が相応しいKANKAWAの4年振りとなるリーダー作であり、「藝術」をテーマに掲げたT-TOC JAZZ 7シリーズの第1弾が『オルガニスト』だ。ハモンド・オルガンとレスリー・スピーカーの音質と微妙なニアンスを究極とも言える程までに正確かつ官能的に表現した作品である。サポート・メンバーも盟友グレッグ・バンディ(ds)、ジェームス・マホーン(t.sax)に加え、日本を代表する大井貴司(vib)、竹内直(b.cl)、高内春彦(gt)、古野光昭(bs)、小山太郎(ds)と強力なミュージシャンが脇を固め、美しいメロディーのバラードを中心とした演奏となった。どの楽器も単に音質が良いと言うだけでなく、表現力の豊かさが素晴らしいのは、トータル・サウンド・アーティスト金野貴明が、使用ケーブルから電源・防振・電磁波対策に至るまで極限に拘り貫いた結果である。極上の演奏と音質を再現する為に、HQ-CDに録音したのも大正解だ。こう言った大人のサウンドは、一寸良いシステムで聴いて欲しい。(上田 和秀)


Popular ALBUM Review



「Bilbao-La Habana y vuelta /Daniel Amat」(Colibri/CD132) *輸入盤
 ダニエル・アマートは母国キューバでクラシックの英才教育を受けた気鋭のピアニスト。ジャズに傾倒してその才能を認められて花開いた。本作品は彼の通算2枚目のアルバムになる。「Montuno-Bop」「Danzonchito」「Contradanza a mi madre」「La rumba esta buena」などキューバ伝統の音楽スタイルをモチーフにジャズ・フレイバーを融合させた極上のラテン・ジャズ・アルバムだ。ベース1、パーカッション2の基本編成に歌やストリングスを適宜配する。チューチョ・ヴァルデス(p)、パンチョ・アマート(tres、chorus)、マラカ(fl)をゲストに迎えて、作品に花を添えているのも魅力だ。 キューバ・ジャズ・シーンの層の厚さを改めて知らされる1枚だ。(三塚 博)


Popular ALBUM Review



「Sunny Swing/市川ちあき」(SFP Records SFP-1002)
 関西で活躍するシンガー、市川ちあきは、福岡出身、10年のキャリアを持ち2007年に神戸ジャズ・ヴォーカル・コンテストで準グランプリに輝いている。彼女をさしおいてグランプリをとったのはどんな歌手だろう、と興味を抱かせる様な素晴らしい歌手だ。彼女の第ニ作目の本作品は、何度も聞きたくなる魅力的なアルバムだ。スタンダード・ナンバー中心に13曲、石川武司(P)トリオの好サポートを得て歌詞の内容をナチュラルな表現で伝えてくれる。ヒップなボブ・ドロウの「I’ve Got Just About Everything」や「 Devil May Care」が特に印象に残る。今後の活躍が大いに期待されるシンガーだ。(高田 敬三)


Popular DVD/Blu-ray Review


DVD



Blu-ray

「ライヴ・アット・イリディウム~レス・ポール・トリビュート/ジェフ・ベック」(ヤマハミュージックアンドビジュアルズ/YMBA-10235=DVD YMXA-10234=Blu-ray
 昨年6月、NYのイリディウム・クラブで2日間に渡って行なわれた、ジェフ・ベックによるレス・ポール・トリビュート・ライヴの模様を収録。このクラブは、レス・ポールが亡くなるまで、毎週月曜日に出演していたことで知られている。本作は、レス・ポール&メリー・フォードの楽曲と、ロカビリー、ロックンロール、ギター・インスト・ナンバーを中心に構成。ベックの最新作に参加していた女性ロカビリー系シンガー、イメルダ・メイや、ブライアン・セッツァーなどがゲストとして花を添えている。ベックがレス・ポールから受けた影響の大きさと、レス・ポールの偉大さを再認識させてくれる作品だ。自宅で録られた最新インタビューをはじめとして、ボーナス映像も豊富で、内容が濃い。自宅屋根裏(?)で、所有ギターの数々を、自ら弾きながら紹介・解説してくれる映像も貴重だ。(細川 真平)


Popular DVD Review



「ドアーズ/まぼろしの世界」(キングレコード/KIBF-650)
 ドアーズのドキュメンタリー映画のDVD版。実際の彼らの映像を中心としながら、ジム・モリソンが1969年に制作・監督・脚本・ 主演した幻の映画『HWY(ハイウェイ)』の映像を断片的に散りばめることによって、ドアーズらしい(と言うよりもモリソンらしい)ミステリアスさと、作品としての奥行きが出ている。ナレーションはジョニー・デップが担当。しかし、結局はモリソンの実人生こそが、すべてを上回る物語性と神話性を秘めていたことを再確認させられる。自ら変えられるのが“運命”、変えられないのが“宿命”だとしたら、“運命”によってロック・スターになったのではなく、“宿命”によってそうならされた男の、逃れようのなかった人生行路をまざまざと見せつけられた気がする。(細川 真平)

Popular BOOK Review



「レスポール大名鑑 写真でたどるギブソン・ギター開発全史 1915-1963/ロブ・ローレンス著 小川公貴・訳」(ブルース・インターアクションズ)
 フェンダー・ストラトキャスターと並んで、エレキ・ギターの代名詞であるギブソン・レスポール。この本はまさにその名のとおり、レスポールの大名鑑だ。 “大”と付いているのは伊達でも酔狂でもない。開発秘話、開発にかかわったレス・ポール(ギタリスト)の証言、モデルの推移、豊富な資料、貴重な写真、 ジェフ・ベック等の独占インタヴューほかを掲載、しかもオール・カラーで約300ページという圧巻 の内容。よくこれだけの本を出してくれたものだと、一ギター・ファンとして驚きと感謝の念に絶えない。翻訳書であり、原著作者はロブ・ローレンス。もちろん、まずもって彼の力技があってこそだ。深く敬意を表したい。ビルさん、次はストラトの本をどうでしょうか?(細川 真平)


Popular BOOK Review



「ソングライター100~20世紀全米チャートのヒットメーカーたち」(ヤマハミュージックメディア)
 プロデューサーと共に、音楽界の重要な「裏方」であるソングライターにスポットを当てた実用書。著者は音楽ライター:中田利樹氏と作曲家:林哲司氏。コンセプトとしては、いわゆるロック時代と呼ばれる1950年代以降、全米ヒット・チャートを賑わせたソングライターを計100組、メロディ・メイカーに主眼を置き、職業作家を中心に取り上げた。例えば映画音楽の大家を紹介する本は数あれど、あくまでヒットメイカーにこだわった本は今までありそうでなかったのでは。またプロの作曲家の視点から、曲の分析が盛り込まれたことで、資料としての価値が高まっている。内容もブリル・ビルディングを代表するベテランから、近年のチャートで活躍する旬のライターまで、幅広く網羅。もちろん100組という制限がある以上、どうしても選にもれたライターもあるだろうが、主要なヒットメイカーは一通り押さえられている。音楽ファンはもちろん、業界関係者にもお勧めできる、「まずはこの一冊」的存在だ。(森井 嘉浩)


Popular BOOK Review



「ジョン・レノンから始まるロック名盤/中山康樹・著」(講談社)
 世間は何かとジャンルやカテゴリーでわけることを好む。そこに押し込めて整理整頓したような気分になる。著者はかつて高名なジャズ雑誌(今はない)の編集長を務めていた。そのせいか長く“ジャズの人”として捉えられていた節もあったが、とんでもない。ロック本(10点を超える)から禁煙本、私小説まで、僕の知る限り、彼はビヨンド・カテゴリーを体現し続ける日本随一の音楽評論家である。今回のテーマは“70年代のロック名盤”(スライ&ファミリー・ストーンやマーヴィン・ゲイ等も含む)。さまざまな資料にあたりながら、それをリミックスし、中山印の文章として昇華させていく手腕は相変わらず冴え渡っている。書名にはジョン・レノンの名があるが、これはセールス面を考慮してのことでもあるのだろう。個人的にはエルヴィス・プレスリー『アロハ・フロム・ハワイ』、ビーチ・ボーイズ『ラヴ・ユー』、レナード・コーエン『ある女たらしの死』に関する記述に、強く惹かれた。(原田 和典)


Popular BOOK Review



「メイキング・オブ・ダブル・ファンタジー/ケン・シャープ著 上西園誠・訳」(シンコーミュージック・エンタテイメント)
 ジョン・レノン生前最後のアルバム『ダブル・ファンタジー』をめぐるドキュメンタリー。レコーディングの準備にとりかかったときからジョンが射殺されるまで、ジョンの最後の日々が多くの関係者の証言によって時間軸にそって語られていく。著者の主観をほとんど交えずに証言が並べられていることで、ジョンと証言者との距離感などもわかり、最後の日々にジョンのまわりでおこったさまざまなできごとを客観的に読み取ることができる。なによりもミュージシャンとしてのジョンのスタジオでの姿を具体的に知ることができるのがうれしい。(広田 寛治)


Popular BOOK Review



「スリラー/ネルソン・ジョージ著 五十嵐正・訳」(シンコーミュージック・エンタテイメント)
 アメリカの黒人音楽評論家ネルソン・ジョージが書いた新刊マイケル・ジャクソン本『スリラー』。ジョージはかつて『スリラー』が爆発的に大ヒットしたときに、マイケルの伝記を書き、ベスト・セラーになった。そのときの資料を元に新たに書き下ろしたもの。ジョージは、本書を「伝記ではない。音楽評論と回顧録と文化史の混合」と形容している。その通りで、本の主人公はあくまでジョージで、いかにも評論家的論調だ。最後は、『ディス・イズ・イット』の映画を見たところで終わる。意外だったのが、さすがのジョージも、マイケル裁判などはそれほどフォローしていないという点。またゴシップにはまったく興味がないのだろうが、ジョージともあろう者がいまだに「(肌を)白くした」という認識を持っているように思えたのには驚いた。(吉岡 正晴)


Popular BOOK Review



「フランク・ザッパ キャプテン・ビーフハート ディスク・ガイド/和久井光司・著」(ミュージック・マガジン)
 50歳を超える著者が、ライフワーク的に取り組み、5年の月日を要したという労作。ザッパが52歳 で死んでいるが、自分の年齢がその年に近づいており、なんとしても終わらせたかったという気持ちが伝わる。とにかくザッパはカオスであり、巨大な山だ。 ロックの奥行きを深くした巨人だ。およびその直系キャプテン・ビーフハートを探求するために、厖大な量の発掘音源収録アルバムや参加アルバム、ザッパのプ ロデュース作品と関連レーベル作品、そしてマザーズやマジック・バンドに参加したメンバーのアルバムまでを網羅した記念碑的ムックだ。分けても面白いのが 直枝政広×和久井対談で、こうしたアーティストを好きな二人の皮膚感覚や、追っかけ方の状態が良く伝わってくる。(サエキ けんぞう)


Popular CONCERT Review


「ジェフ・テイン・ワッツ“ワッツ”」  10月19日 COTTON CLUB
 ジェフ・ワッツ(ドラムス)がテレンス・ブランチャード(トランペット)、ブランフォード・マルサリス(サックス)、ロバート・ハースト(ベース)と来日した。みんな80年代ジャズ界に驚異の新星として現れた面々だが、あのころの理屈っぽいプレイ(少なくともぼくには)よりもいまの彼らのほうに個人的には共感する。テレンスは1曲、バラードでピアノを弾いたが、この4人にバラードはいらない。アップ・テンポで爆走すればいい。ピアノは不要だ。テレンスは、いうまでもなくトランペットが圧巻だった。あんなに楽器のうまいひとが、ミストーンを恐れず、新しいフレーズを生み出そうと、足踏みしながら、もがきつつロング・ソロを展開するのだから、こちらも燃えてくる。CDでは前もってアドリブを書いて何度も練習したかのような雰囲気なのに・・・。生音のすさまじさはいうまでもなく、30分は続いたであろう「52丁目のテーマ」におけるメンバー全員の応酬にも開いた口がふさがらなかった。(原田 和典)
写真提供:コットンクラブ 写真:米田泰久


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「第4回 国立パワージャズ2010」 11月28日 一橋大学・兼松講堂
 日本の硬派ジャズにスポットを当てた好評フェスティヴァルも今年で第4回を迎えた。吉祥寺バウスシアターでおこなわれていた前身(といっていいだろう)、東京ニュー・ジャズ・フェスティヴァルの頃から変わらない筋の通ったラインナップが快感だ。出演者は登場順に太田朱美カルテット、ケイ赤城トリオ+峰厚介、林栄一×中村達也×原田依幸、板橋文夫トリオ+梅津和時+一噌幸弘。ディクションの悪い英語で歌うお姉ちゃんヴォーカリストもフュージョン・バンドも出ない。それがすがすがしい。まさかスターリン~ブランキー・ジェット・シティの中村、山下洋輔トリオ+1の林、生活向上委員会大管弦楽団の原田が完全即興のガチンコ勝負を繰り広げるとは思わなかった。五臓六腑に染み渡る日本のジャズを、たっぷり楽しませてもらった。ぼくは赤城、原田、板橋、そして菊地雅章を日本のジャズ・ピアノ四天王だと思っているが、そのうちの3人を目の当たりにできたのは本当に嬉しかった。(原田 和典)

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「宮古島の神歌と古謡2010」 12月4日 法政大学薩埵ホール
 やまとんちゅにとっては、ふだんなかなかライヴで聴くことのできない宮古島の神歌や古謡を味わえる貴重なイベントが開催された。プロデュースとMCは、かねてから琉球サウンドに魅了されている久保田麻琴が担当。出演者には浜川春子、宮国マツ、仲本光正、狩俣ヒデ、ハーニーズ佐良浜(5人組)が揃う。仲本は曲によって三線を弾いたが、ほかはすべて無伴奏アカペラ。細かなビブラートがかかった狩俣の歌は、アーサ・キットやニーナ・シモンを思い出させてくれた。久保田に“琉球のザ・バンド”と紹介されたハーニーズはトリを飾り、全編ユニゾンで迫った。最終曲では一部のメンバーがステージと観客席の間におりて、ダンスを披露。やがてそこに観客が合流し、大きな踊りの輪ができた。神歌と書くと、なんだかものものしいかもしれないが、ぼくは「宮古島のゴスペル・ミュージック」と解釈して楽しんだ。グルーヴ感が並大抵ではないのだ。(原田 和典) 

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「PANTA UNTI X'mas」 12月24日  The DOORS
 PANTAが毎年この時期に開催している≪UNTI X'mas≫。前半は、昨年9月に発表した著書『勝手に覗くな!! 頭脳警察PANTAの頭の中』(サイゾー刊)の中で紹介した60年代ポップス、「花のサンフランシスコ」「砂に消えた涙」などをカヴァーするという意表を突いた展開。良い歌はジャンルや時代を超えて歌い継がれていくべき、というごとを改めて実感させられたパフォーマンスだった。ゲストを交えたグラムロック・セッションも白熱。しかしこの日はカヴァーだけには止まらず、ソロ名義での曲や久しく歌われることのなかった“PANTA & HAL”時代の曲も熱唱。「屋根の上の猫」から「マーラーズパーラー80」へとなだれ込むはラストは圧巻。会場に集まった満員のファンにとって、最高のクリスマス・プレゼントとなった。(町井 ハジメ)

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「沢田研二 2011正月LIVE “Ballad and Rock'n Roll”」  1月6日 渋谷C.C.Lemonホール
 ジュリー恒例のお正月ライヴ初日。“Ballad and Rock’n Roll”と題された「いくつかの場面」に始まり、アンコール3曲目「ヤマトより愛をこめて」で終わる全21曲の構成だが、セットリストが渋い。最新作とここ10年ぐらいに発表されたアルバムからのマニアックな選曲は、観客との予定調和的な慣れ合いを由としないジュリーの表現者としてのこだわりなのだろう。オープニングの2曲は、喉の調子がイマイチだったようだが、その後はいつもの華麗で風格すら感じさせるステージングを展開。聴く者を魅了する見事な“歌い初め”だった。開演前に筆者の2列前の席で、タロー、サリー、ピー(!)のタイガースOB3人組が談笑しているのを発見。どうしても世間で噂されている“サプライズ”に期待してしまうが、果たして今後の展開は・・・。(中村 俊夫)

 恒例の正月公演、今回は、バラード編が前編、アップ・テンポ曲が後編ということ。1990年代以降の作品が大半。古い一般ファンには不満かもしれないが、この90年代以降の沢田曲群の「ロック取り込み」は、非常に興味深い。スピッツや、ミスター・チルドレンといった、J-POP層とは違った、沢田独自のJ-POPを作り上げようとする試みが円熟にむかっていっている様が伺えるからだ。発声法も、独自の模索が見られる。そうした「沢田ロック・ポップ」を研ぎ澄ます相棒としては、 ギターの柴山和彦&下山淳のコンビは欠かせない存在だ。デヴィット・ボウイの、カルロス・アロマー&エドリアン・ブリューコンビを彷彿とさせる。歌謡曲を離陸しても、日本人は永遠に英語ロック人間にはなれない。その定理の中、沢田研二は前人未踏の境地に立とうとしている。拙詞の「a.b.c…i love you」がラストだったのは嬉しいが、ZAPP/ROGERを意識したそのPファンク的曲調が、ライヴで再現されていたのは、日本のバンドの進化を物語っていると思った。(サエキ けんぞう)

 もはや毎年恒例となっている沢田研二の正月コンサート。オープニングに選ばれたのは、故・河島英五の手による「いくつかの場面」。この曲をはじめ、前半はバラード主体で構成され、ジュリーの歌からは歌詞の一言一言を確実に聴衆に伝えようという姿勢が強く感じられた。休憩を挟んだ後半は打って変わって激しい曲の連続。本編のラスト曲「a.b.c...ilove you」では、ジュリーとバンド、そして観客とが一体となって生み出す心地よいグルーヴに酔いしれた。“Ballad and Rock'n Roll”というタイトル通り、“静と動”という異なるふたつのステージを展開させる試みは新鮮。今後も新たなコンセプトに大いに期待したい。(町井 ハジメ)
写真:NOKO

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「クリストファー・クロス」  1月10日   Blue Note TOKYO
 AOR界の大物、1980年のグラミーで5部門を受賞したクリストファー・クロスが来日。彼は現在も年間100以上のライヴをこなし、日本にも2004年から毎年来てくれている。印象を一言で表すと、30年のキャリアを持つ彼は格好がよかった。デビュー当時はルックスについて、いろいろ言われ覆面歌手のような活動をしていたが、彼のステージはオシャレだった。天使の歌声と言われたハイトーン・ヴォイスも健在どころか、さらに説得力が加わっていた。そして歌唱力に隠れて見落とされがちだが、ギタリストとしても素晴らしい。ストラトキャスター、レス・ポール、アコースティック・ギターを駆使した演奏には魅了された。ほとんどの曲でリードをとっていたが、インストゥルメンタル・ナンバー「レイニー・デイ・ イン・ヴァンクーヴァー 」は特に聴き応えがあった。もちろん、「セイリング」「風立ちぬ」「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」などのヒット曲で日本のオーディエンスを喜ばせてくれることを忘れてはいなかった。バンドとしての完成度も高く、心豊かになる暖かいライヴだった(鈴木 修一) 
写真:佐藤拓央

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「スティング/SYMPHONICITY JAPAN TOUR with東京ニューシティ管弦楽団 指揮:スティーヴン・アーキュリオ」 1月18日 19日 日本武道館
 世界ツアーの一環として来日したスティングは、シンフォニー・オーケストラと共演。歌手としての魅力を立派に示した見事なコンサートだった(1月18日)。彼はポリス時代から特別な牽引力を持っていたが、オーラを放ちながら、ロック、ジャズ、クラシック、古謡、ミュージカルなど様々なジャンルに挑戦し実績を積み上げてきた。今回は東京ニューシティ管弦楽団と、ドミニク・ミラー(g)、ジョー・ロウリー(v)などのミュージシャンとともに、ドラマチックでカラーフルなバックで、朗々と気持ちよく歌った。力のこもった「ラシアンズ」、吸血鬼のマントを羽織っての「バーボン・ストリートの月」、デリカシーをこめた「フラジャイル」など、ヒット曲を散りばめ、時にオーケストラ・サウンドに酔うように好唱。観客も一緒に歌うなど、ホール一体となって2時間50分(休憩20分)を楽しんだ。(鈴木 道子)

 厳かに、正にクラシックのコンサートの様に東京ニューシティ管弦楽団と指揮者スティーヴン・アーキュリオの入場からライヴは始まり、少し遠慮気味なオーケストラのチューニングから「ルーズ・マイ・フェイス・イン・ユー」の演奏へ続きスティングが登場した。スティングという人は、男臭さと男の色気を併せ持つ非常に魅力的なヴォーカリストであり、少し籠った様な独特のハスキー・ヴォイスは、どんな楽器の演奏よりも表現力が豊かであり、歌の上手さを際立させる。ポリス時代のヒット曲「マジック」、ソロの名曲「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」、そして全く指向を変えた「ロクサーヌ」と続き、スティングの全てを出し切った2部構成全27曲170分間にも及ぶ壮大なシンフォニック・コンサートは、オーケストラ・アレンジの素晴らしさが光る中で、特にスティングが最も信頼するギタリスト/ドミニック・ミラーとストリングスの絡みは美しさの極みであり、これぞ大人のライヴと言った醍醐味であった。この日(18日)3度目のアンコールは、オーケストラを残したままギター弾語りによる「孤独のメッセージ」だったが、ここにもスティングのファンに対する真面目な姿勢がうかがえる。これからも、色々なアプローチで多くのファンを楽しませてくれることだろう。(上田 和秀)

 昨年初夏からつづられてきた『シンフォニシティ』プロジェクトの日本公演を最終日の1月19日、日本武道館で観た。複数の編曲家とチームを組み、45人編成のロイヤル・フィルハーモニック・コンサート・オーケストラとともに自らの分身ともいえる作品群の新たな可能性を追求するというコンセプトの、この、壮大なスケールのプロジェクト。日本では、東京ニューシティ管弦楽団が参加するフォーメーションとなったが、ドミニク・ミラーを中心とした5人のリズム隊や指揮のスティーヴン・マーキュリオは欧米公演と同じで、日本側の演奏家たちがかなり健闘していたこともあり、スティングの想いは充分に伝わってきた。そして、なによりも、音楽の喜びを噛みしめているような彼の表情が印象的だった。『シンフォニシティ』に込められていたはずの、初期の作品をザ・ポリスの呪縛から解き放つという狙いもあらためて確認できた。最大の発見は09年の『ウィンター』DVDからスティングと活動をともにしているカナダ人シンガー、ジョー・ラウリー。メアリー・J・ブライジやアリソン・クラウスのパートも、コピーではなく、きっちりと歌いこなしてしまう柔軟性と美声にやられてしまった。今後、間違いなく、注目の存在となっていくはず。(大友 博)

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「DAVE MASON JAPAN TOUR 2011」  1月18日 中野サンプラザホール 
 デイヴ・メイスン、18年ぶりの来日ツアー。しかも東京公演の会場は、34年前の初来日時と同じ中野サンプラザと来れば、古くからのファンにとっては涙の出そうなシチュエーションだろう。内容は、70年代のメイスンの黄金時代を象徴する西海岸の香りのある名曲たち、スワンプ・ロックを標榜した'70年の初ソロ作『アローン・トゥゲザー』からの選曲、トラフィック時代のナンバーに、スペンサー・デイヴィス・グループの「ギミ・サム・ラヴィン」と、まさに至れり尽くせり。ギタリストとしての彼は、“テクニック”よりも“味”の人だ。そういうタイプの場合、ある程度の年齢を超えると、どんどん“味”だけの人になってしまって、さすがにどうだろうかと思わせられることがある。正直なところ、メイスンもそうなっているのではないかという不安があったのだが、杞憂だった。指も動いているし、リズムも正確。その上、ハーモニックス+アーミングや、ライトハンド奏法(タッピング)まで飛び出したのには驚いた。それはまるで、非常に穏やかでスローになったジェフ・ベックのようだった。もちろん、“味”の部分も健在。そして、声もまったく衰えていない。“昔の名前で出ています”的コンサートではなく(選曲にはそういう部分もあるが、それは客商売として当然のことだ)、デイヴ・メイスンという現役のミュージシャンによる、現役のプレイが聴けたことが、私は何よりも嬉しかった。(細川 真平)

 1960年代からまさに注目のミュージシャンとして親しんでいたデイヴ・メイスン、彼が70年にリリースしたスワンプなアルバム『アローン・トゥゲザ―』は今でもターン・テーブルにのせて楽しんでいる。そんな彼の久々のライヴ・イン・ジャパン。アンコールも含め17曲を披露。伝説のロッカーだけど、そのステージングはまさに現役を貫き通している意気込みとテクニック、そして何よりも音楽に対する気骨あふれたこだわりと愛を感じさせる展開、感動した。「World in changes」「Look At You, Look At Me」「Sad and Deep As You」「Shouldn't Have Took More Than You Gave」「Only You Know and I Know」が『アローン~』から登場。もちろんトラフィック・ナンバーも素晴らしかった。そして、08年秋リリースのウィリー・ネルソンも参加していたアルバム『26 LETTERS~12 NOTES』からのブルージーな「Good 2 U」、ロックな「Let Me Go」。僕はこの2曲にいちばん感激した。60代半ばだけど、もう一度言わしていただければ、デイヴはまさに現役なのだ!LIVE開始直前の音楽は「Start Me Up」・・・。(Mike M. Koshitani)
写真:川内太郎


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「ジョージ・クリントン & Parliament / Funkadelic」 1月21日   Billboard LIVE TOKYO
 今年70歳になるファンク・ミュージックのドン、ジョージ・クリントンがパーラメント、ファンカデリックを率いてBillboardのステージに登場した。ステージに乗り切るのか心配だったが、19人のメンバーが入れ替わり立ち替わり現れ、ステージ上では10~12人が演奏。混沌としたステージとPファンクの秩序があるリズムが特別なグルーヴを生み出す。ダイレクトに突き刺さるのではなく、周りからせまってくるグルーヴだ。音はブラックそのものだが、計算され尽くしたサウンド。ジョージ・クリントンはただ者ではない。3曲目から登場し最後までステージにいてくれた、感謝!派手なヘアースタイルではなく、短髪に黒いウオッチキャップの地味なスタイルにちょっと拍子抜けしたが、そのヴォーカルは迫力があり、ステップも若々しかった。ファンクのドンはまだまだ元気なようだ。ホーン・セクションがいなかったのは残念だったが、客席は1曲目から総立ち。演奏終了後も興奮はなかなかおさまらなかった。マイケル・ハンプトンのギターに興奮!(鈴木 修一)
写真:Masanon Nasuse


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喜多村次郎 & 沖津久幸」
 1960年代後半に日本中を席巻した“グループ・サウンズ(GS)”ブーム。当時「好きさ好きさ好きさ」を大ヒットさせた“ザ・カーナビーツ”の喜多村次郎と、GS屈指の名曲「君に会いたい」や「キサナドゥーの伝説」の大ヒットで知られる“ザ・ジャガーズ”の沖津久幸によるジョイント・ライヴが決定。“日本のROCK BANDの原点”とも言えるGS時代のレパートリーから、70年代のROCKまで幅広く楽しめるライヴになること間違いなし。当日はMike Kositaniのトーク“GS & ROLLING STONES”もプログラムされている。(HM)
*2月12日 原宿クロコダイル 開場18:00 開演19:30
お問い合わせ:(03)3499-5205
http://www.crocodile-live.jp/


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VONZEP JAPAN TOUR-2011」
 レッド・ツェッペリン来日40周年を記念して、世界最高峰のレッド・ツェッペリン・トリビュート・バンドが結成され来日公演。既に、ツェッペリン・ファンのみならず多くのロック・ファンに支持されてきたツェッペリン・トリビュートの第一人者達の夢の競演だ。LAを拠点に活動しているLed Zepagainからスワン・モンゴメリー (Vo) とジム・ウートゥン (B/Key)、元THE FIRMのクリス・スレイド (Ds)、そして国内からのジミー・ペイジ・フォロワーのカリスマ、ジミー桜井 (G)という4人組。ゼップ・ファン注目のライヴ。そして、彼らは≪LEGEND OF ROCK VVOL.57≫にも出演。こちらには、JIMISEN(As JIMI HENDRIX)とRAINBOW NIGHTS(As Rainbow)が共演する。(UK)
*3月 6日 渋谷クラブクアトロ
お問い合せ: (03)5474-9999
http://www.zak.co.jp
*3月7日 渋谷duo MUSIC EXCHANGE≪LEGEND OF ROCK VVOL.57≫
お問い合わせ:(03)5459-8716
http://www.duomusicexchange.com/


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シンディ・ローパー  メンフィス・ブルース・ジャパン ツアー 2011
 2月9日に、2年振りとなる新作『メンフィス・ブルース』を発表する、シンディ・ローパーの3年振りの来日公演が決定した。1983年のソロ・デビュー以来、世界を代表する女性ヴォーカリスト兼コンポーザーとして、音楽業界を牽引してきたシンディが今回挑むのは彼女がどうしてもやりたかったと言うブルースへの挑戦だ。従って、セットリストはブルース・ナンバーが中心となるのだろうが、そこはやはり名曲「タイム・アフター・タイム」を始めとするヒット曲も聴きたいファンの要望にも応えてくれることだろう。最近では、チャーミングな中にも風格を感じさせるシンディのライヴに期待が高まる。(UK)
*3月 15日 名古屋市民会館
*3月 16日 17日 18日 Bunkamura オーチャードホール
*3月 21日 22日 NHK大阪ホール
お問い合せ:キョードー東京(0570)-064-708

http://kyodotokyo.com/


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マンハッタン・トランスファー」
 1970年代後半から80年代にかけて「バードランド」「トワイライトゾーン」などのヒット曲で人気となった素晴らしきヴォーカル・グループ、マンハッタン・トランスファーがやってくる。オシャレでポップなアレンジとハーモニーは当時、鮮烈な印象を与えた。グラミー賞を6回受賞している実力は、そのキャリアとともに進化し続けている。来日は2000年から毎年続いていて、彼らが来ることを楽しみにしているファンは多い。磨きがかかるハーモニー、今年はどんなステージを観せてくれるだろうか。(SS)
*3月15日 16日 18日 19日 20日 Blue Note TOKYO  2回公演
お問い合わせ:(03)5485-0088  
http://www.bluenote.co.jp/
*3月21日 COTTON CLUB 2回公演
お問い合わせ:(03)3215-1555  
http://www.cottonclubjapan.co.jp/
*3月25日 NAGOYA Blue Note 2回公演
お問い合わせ:(052)961-6311  
http://www.nagoya-bluenote.com/


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ラウル・ミドン」
 スティーヴィー・ワンダー、ジェフ・ベック、ハービー・ハンコックらと共演し彼らにも絶賛された盲目のミュージシャン、ラウル・ミドン。2005年にスティーヴィーが参加したデビュー・アルバム『ステイト・オブ・マインド』で驚異的なギター・テクニックと感性豊かなヴォーカルで世界を驚かせた。アコースティック・ギターをパーカッションのように打ち鳴らしたり、マウス・トランペットなどのテクニックを駆使したヴォーカルは個性的だ。その魅力は技巧によるものだけではなく、彼が生み出す感情と感性のグルーヴだ。R&B、ジャズ、ソウル、ラテン、様々なフレーバーがクロスするサウンドは、僕らに大きな風景を見せてくれる。今回の来日はバンド・セットでの登場。(SS)
*3月16日 17日 Billboard Live TOKYO  2回公演
お問い合わせ:(03)3405-1133
http://www.billboard-live.com/
*3月18日 Billboard Live OSAKA  2回公演
お問い合わせ:(06)6342-7722
http://www.billboard-live.com/


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フライド・プライド Tour2011 "For Your Smile"」
 個人的には日本最強のジャズ・ユニットだと思っている。Shihoの一度聴いたら忘れられないヴォーカルと横田明紀男の超絶ギターが織りなすハーモニーは本当に素晴らしい。彼らのアルバムではカヴァー曲を演奏することが多い。しかし、それがJ-POP、ジャズ、映画音楽、スタンダード・ナンバーであろうと、圧倒的なテクニックと表現力ですべてフライド・プライドの作品に変化させてします。そのクオリティーの高さとパワーは、日本だけでなく米国などにも熱狂的なファンを生み出している。デビュー10年目を迎える彼らがどの様なライヴを観せてくれるか楽しみだ。ただただ堪能したい。(SS)
*3月24日 25日 26日 Billboard Live OSAKA  2回公演
お問い合わせ:(06)6342-7722
http://www.billboard-live.com/
*3月28日 29日 Billboard Live TOKYO 2回公演
お問い合わせ:(03)3405-1133
http://www.billboard-live.com/


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インコグニート・ウイズ・スペシャル・ゲスト・マリオ・ビオンディ」
 1981年にジャン・ポール“ブルーイ”モニックが英国で結成したアシッド・ジャズ集団インコグニートがイタリアを代表するヴォーカリスト、マリオ・ビオンディとともにやってくる。2010年の『Transatlantic Rpm』でボズ・スキャッグスの名曲「ロウダウン」をコラボした両者がライヴで何を聴かせてくれるのか。マリオの魅力的な低音とインコグニートのファンキーなサウンドのケミストリーは私たちを必ず驚かせてくれるはず。この組み合わせは見逃せない。(SS)
*3月30日 31日 4月1日 2日 Blue Note TOKYO 2回公演
お問い合わせ:(03)5485-0088
http://www.bluenote.co.jp/
*4月7日 NAGOYA Blue Note  2回公演
お問い合わせ:(052)961-6311  
http://www.nagoya-bluenote.com/
*4月8日Motion Blue YOKOHAMA  2回公演
お問い合わせ:(045)226-1919
http://www.motionblue.co.jp/


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LEDWARD KAAPANA & MIKE KAAWA with guest YUKI "ALANI" YAMAUCHI“Jus'Press Japan Tour”」
 ハワイで生まれ育った、ギターの奏法“スラック・キー・ギター”の名手レッドワード・カアパナが来日する。それも音がよいクラブでのライヴ。スラック・キー・ギター・ファンにとってはたまらない。そして一緒に来日するのはマイク・カアヴァ。2人は2008年にアルバム『フォース・オブ・ネイチャー』を発表している。息のあった2人が観せてくれる楽しいパフォーマンスは、スラック・キー・ギターの魅力を余すことなく伝えてくれるはずだ。そして、2人に日本のスラック・キー・レジェンド山内雄喜が加わってのセッションはハワイ音楽ファンならば見逃すことが出来ない組み合わせ。どんなハワイの風が吹くのか?考えただけで今からワクワクする。(SS)
*4月1日 2日 COTTON CLUB  2回公演 
お問い合わせ:(03)3215-1555  
http://www.cottonclubjapan.co.jp/


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セルジオ・メンデス」
 レジェンド、セルジオ・メンデスがやってくる。1966年にセルジオ・メンデス&ブラジル'66で発表した「マシュ・ケ・ナダ」が世界的に大ヒットしボサノヴァ・ブームを作り出した。その後もプレイヤーにとどまらずプロデューサーとしても活躍、親しみやすいボサノヴァを世界に発信。2006年にはアルバム『タイムレス』を発表しセルジオ・メンデス健在を世に示している。今年2月にはレコード・デビュー50周年を記念したベスト盤もリリースされる。今回のライヴも彼の歴史をじっくりと観ることが出来るはず。(SS)
*4月7日 8日 9日  Billboard Live OSAKA  2回公演
お問い合わせ:(06)6342-7722
http://www.billboard-live.com/
*4月11日 12日 13日 14日 15日 16日 Billboard Live TOKYO 2回公演
お問い合わせ:(03)3405-1133
http://www.billboard-live.com/


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ナイル・ロジャース&シック」
 ナイル・ロジャースがシックとともに今年も来日。ナイルは故バーナード・エドワーズと一緒にシックとして「おしゃれフリーク」「グッド・タイムス」などのヒット曲を連発、ディスコ・シーンに多大なる貢献を果たす。さらにプロデューサーとしてマドンナ、デヴィッド・ボウイ、ダイアナ・ロスなどのヒット曲で手腕を披露。最近はNYのセレブ・パーティーで人気者。おもわず腰がシェイクするファンキーな一夜になるのは必定。 (MM)
*4月12日 COTTON CLUB 2回公演
お問い合わせ:(03)3215-1555
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/schedule/detail.php?id=624
*4月13日 ~ 4月18日 BLUE NOTE TOKYO 2回公演
お問い合わせ:(03)5485-0088
http://www.bluenote.co.jp/jp/artist/nile-rodgers/


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TOTO IN CONCERT 2011」
 1970年代後半から80年代にかけ、名曲・名演奏の数々を発表してきた伝説のロック・バンドTOTOが来日。今回の来日の目的は、マイク・ポーカロの闘病支援の為に再結集されたものだ。スタジオ・ミュージシャンの集合体として、グラミー賞受賞を始め大成功を収めた初のロック・バンドであり、自分達のバンド活動以外にも多くのミュージシャンをサポートしてきた活躍はご存知の通りだ。来日メンバーは、スティーヴ・ルカサー(g, vo)、デヴィッド・ペイチ(key, vo)、サイモン・フィリップス(ds)、スティーヴ・ポーカロ(key, vo)、ジョセフ・ウィリアムズ(vo)、ネイザン・イースト(b)と現在考えられる最高の布陣だ。ファンの為、そして何よりも盟友マイク・ポーカロの為にも熱い演奏を聴かせてくれることだろう。(UK)
*9月20日 金沢歌劇座 
*9月21日 大阪 アルカイックホール
*9月24日 名古屋市公会堂
*9月26日 大阪 アルカイックホール
*9月27日 日本武道館
*9月29日 パシフィコ横浜
お問い合せ:ウドー音楽事務所 (03)3402-5999
http://udo.jp/


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ベン・フォールズ  LONELY AVENUE JAPAN TOUR」
 卓越したテクニックと大胆かつ過激なライヴ・パフォーマンスで現在最高のピアノ・マンと称されるベン・フォールズの2年振りとなる来日公演!2009年には、Jポップ・シーンで人気のアンジェラ・アキとの共作『ブラック・グラシス』も話題となり、国内でも大変な人気を誇るベン・フォールズは、ピアノ・マンとして有名ではあるが、ほとんどの楽器を自ら演奏し作成したファースト・アルバム『ロッキン・ザ・サバーブス』でも分かるように、オールラウンド・プレーヤーである。そんなベン・フォールズの徹底的に観客を楽しませてくれるライヴに期待が高まる。(UK)
*5月29日 人見記念講堂 
*5月31日 渋谷C.C.Lemonホール 
*6月  1日  渋谷C.C.Lemonホール 
*6月  6日 なんばHatch
*6月  7日 ダイアモンドホール 
お問い合せ:ウドー音楽事務所 (03)3402-5999
http://udo.jp/

写真: Michael Wilson




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