「ブリテッシュ・ロック解釈/ベティ・ラヴェット」(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル/SICP-2722)
1960年からレコードは発表していたけど、ファンの注目を大きく集めたのは80年代。ベティ・ラヴェットはまさにリアルなレディ・ソウル。このところ着実に活動している。そんな彼女がビートルズ、ザ・フー、アニマルズ、ムーディー・ブルース、レッド・ツェッペリン、ピンク・フロイドほかの英国楽曲をR&Bとしてじっくりと聴かせる。そのソウルフルな歌いっぷりに黒人音楽フリークも涙させられるだろう。全13曲収録中、最高の出来はひいき目なしに「地の塩」(Salt Of The Earth)だ。ローリング・ストーンズの名作である。キース・リチャ―ズはこう絶賛している、「ベティ・ラヴェットの歌声を聴いた時、そこには変わることのない歌い方があった、しかし珍しく明白に自由さと感情が存在していた。最高のアルバムだよ。俺をファン・クラブに入れてくれ!」。(Mike M. Koshitani)
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