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「レオン・ラッセル」 6月12日 Billboard Live TOKYO ストーンズの「Jumpin' Jack Flash」でオープニング 、メドレー・スタイルでテンプテーションズ・カヴァー「Papa Was A Rolling Stone」。すかさず、思わせぶりなこれまたストーンズの「Paint It, Black」のイントロから「Kansas City」へ、なかなか心憎い構成とトップ・スピードで観客を魅了する。スワンプ・ロックの雄として40年前に一世を風靡し、多くのミュージシャン達に多大なる影響を与えた、レオン・ラッセルの独特の癖がある歌い回し、溜め、ノリと言った表現は以前のままだ。「Dixie Lullaby」「Hummingbird」「Prince Of Peace」等オリジナル曲を中心に、またまたストーンズの「Wild Horses」、上手いアレンジでビートルズの「I’ve Just Seen A Face」やレイ・チャールズでも知られる「Georgia On My Mind」といったカヴァー曲を交え観客を楽しませた。そして、待ちわびた名曲「A Song For You」に至っては、もう言葉を無くしてしまうほど感動、ラストの「Delta Lady」で興奮は頂点と達する。観客がこれで終わらせる訳もなく、アンコールに応えて再登場したレオンとバンドは、ロックンロールの名曲「Roll Over Beethoven」を演奏。会場全体が大興奮のままステージを後にした。余談だが、終演後の客誘導BGMはストーンズの「Monkey Man」、もちろんレオン・ラッセルの選曲だった。(上田 和秀)
写真:acane
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