「愛と青春の旅立ち/ブレイク」(ユニバーサル ミュージック/UCCS-1128)
英国のクロスオーヴァー界で人気の男性4人組ブレイク。昨年9月にUKで発売され、すでに10万枚を超しているのがこの新作だ。5月にインタビューした時に、2作目はもっと若者向きにポップなものにしたいといっていたが、オペラやボチェッリで知られる曲などのほか、ロバータ・フラックや映画の主題歌なども加えて、すっきりと聴きやすい爽やかなアルバムとなり、一段と自信を付けた感じがする。イントロ代わりの自作は教会のドームに響くようなハーモニーで、続くビリー・ジョエルの大人の愛の歌は暖かい。タイトル曲やスティーヴンをフィーチャーした「クローゼスト・シング・トゥ・クレイジー」も聞き応えがある。格調高いポップ性が快い好盤だ。(鈴木 道子)
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