「ストリート・ノイズ/ブライアン・オーガー・アンド・ザ・トリニティー」
(WHDエンタテインメント/IECP-10020) 1960年代から活躍しているオルガンの名手、ブライアン・オーガーの作品集がトリニティ、オブリヴィオン・エクスプレス、ソロと紙ジャケで4~5月にかけていっきに19タイトルが登場。ローリング・ストーンズとも一時関係のあったジョルジオ・ゴメルスキーのサポートでシーンに登場したブライアン・オーガー・アンド・ザ・トリニティー、このアルバムはジュディ・ドリスコール在籍時の名盤としても知られる68年の作品集。当時は2枚組のLPだった。ブライアンやジュディの書き下ろしに加え、ローラ・ニーロのカヴァーなども収録。オブリヴィオン・エクスプレス来日の噂も聞く・・(Mike M. Koshitani)
「ゴスペラッツ」(エピック・レコード/ESCL-2812~13) ジャパニーズR&B・シーンから実にソウルフルなアルバムが登場した、思わずライド・オンとシャウトしたくなる楽しい、そして素晴らしい内容だ。ゴスペラッツはラッツ&スターの鈴木雅之、佐藤善雄、桑野信義、ゴスペラーズの村上てつや、酒井雄二の5人から成る。シャネルズ、ラッツ&スターのカヴァー、オリジナル・ナンバーなどでドゥー・ワップの魅力をダイレクトに味あわせてくれる。アルバム最後には彼らの敬愛するザ・ファイヴ・サテンズ70年の作品「The Voice」も収録されている。同時リリースされた鈴木雅之のライヴDVD「Masayuki Suzuki taste of martini tour 2005 Ebony & Ivory Sweets 25」も注目だ(ESBL2185)。(Mike M. Koshitani)
Popular ALBUM Review
「ファンタズマ vol.II /林正子」(ソニー・ミュージック/SICC300)
ジュネーヴを中心にヨーロッパで活躍するクラシックの林正子がロックの名作、4曲を見事に歌っているミニ・アルバム。プロデュースは当MPCJ会員でもある立川直樹氏。クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」、エルトン・ジョンの「悲しみのバラード」、ビートルズの「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」、レッド・ツェッペッリンの「天国の階段」。見事なソプラノで熱唱する。ボーダレスな音楽の魅力がひしひしと伝わってくる。ロック、ポピュラー音楽ファンはもちろんのこと、クラシック・オンリーの方々にもぜひ味わって欲しい一作だ。続編を期待したい。彼女は5月の≪ラッセル・ワトソンゴールデン・ヴォイス2006≫のステージに立つ。 http://www.universal-music.co.jp/classics/watson/information.html (Mike M. Koshitani))
「ピーター・マクスウェル・デーヴィス:ナクソス四重奏曲第5番、第6番/マッジーニ四重奏団」(アイヴィ〈ナクソス〉/8.557398) マクスウェル・デーヴィスは1934年生まれ、貴族の称号を持つイギリスの作曲家兼指揮者である。彼は現在ナクソス・レーベルから5年間掛けて10曲の「ナクソス・シリーズ」と呼ばれる弦楽四重奏曲の作曲を委託され、このアルバムはその3枚目に当るものである。第5番は緩徐楽章のみの2楽章構成の曲だが、第6番は多様な6楽章からなる。全体にそれほど斬新な手法を用いてはおらず、聴きやすい。特に第6番の第5楽章(In die Nativitatis)の神秘的な音の流れが不思議な効果を上げている。演奏しているマッジーニ・クヮルテットは、16世紀の有名なヴァイオリン制作者の名前を持つ1988年に組織されたイギリスの団体で、特にイギリスの現代作曲家の作品を得意としている。(廣兼 正明)