エルヴィスは、1956年に、「Heartbreak Hotel」「Love Me Tender」で大ブレーク、TVのエド・サリバンショーで82%の視聴率を獲得。キング・オブ・ロックンローラーの道をひた走る事になる。そしてパーカー大佐のプロデュースに乗り32本もの映画製作を行う。しかしその間、ビートルズやローリング・ストーンズの台頭により影が薄くなるが、1968年のNBC TVスペシャルでエルヴィス本来の革ジャンにリーゼントで登場し、エルヴィス健在なリを報せた。そこには、デビュー時のエルヴィスの魅力が甦っていた。「Elvis the Pelvis」(骨盤のエルヴィス)とか「悪魔の使徒」とかまで言われたあのエルヴィスのロックンローラーのカッコ良さが溢れていたのである。そして、エルヴィスは復活してラスヴェガスを中心にライブショーに突入して行く。死ぬ前の7年間で行ったライブは1000回以上、月に25回もあったという。オリジナルのバンドメンバーから、フルオーケストラへ、ロックから、ゴスペル、スタンダードとそのステージは拡大して行った。